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水のコラム

トイレの水漏れは便器と床の間の水で判断できる!見分け方やトイレの交換方法もあわせて解説

2023年10月31日 トイレ

トイレの水漏れはさまざまなリスクを負う恐れがあるため、素早く原因を突き止めて修理するまでの被害を抑えることが大切です。

便器と床の間から水漏れしている場合、水たまりの色や臭いである程度の判断ができます。

今回は便器と床の間から水漏れする原因の見分け方、トイレの接地面から水が漏れている場合の原因である部品の紹介や交換方法についてご紹介します。

後始末についても説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

便器と床の間から水が溢れる原因の見分け方

トイレで水漏れが起こるのにはさまざまな原因があります。

そのため、一般の方がすぐに原因を判別することは大変難しいものです。

しかし、床と便器の間から水が溢れてくる場合は、どこに問題があるのかを見分ける方法があります。

原因に大体の予想を付けておくことで、その後の対応をスムーズに行うことができるようになるでしょう。

まずは原因の見分け方についてご紹介します。

 

原因の見分け方

トイレの便器と床の間から漏れて、溜まっている水の色が透明か茶色く濁っているかを見ましょう。

次に水たまりの臭いを確認します。

トイレの便器と床の間に溜まっている水が、汚水かどうかでどこに問題があるのかを判別するのです。

透明で臭いがない場合は、ウォシュレットやタンクなどの水漏れが主な原因である場合が多く、一方で茶色く濁って臭いがする場合は便器の排水管など下水に続く箇所に問題がある可能性があります。

 

水たまりが透明

タンクやウォシュレット、便器内の水の位置を確認しましょう。

タンクやウォシュレットに異常がある場合、水が滴り落ちて便器と床の間が濡れているように見えている可能性があります。

便器の水が染み出しているとは限らないため、便器自体に傷がないかも見ておきましょう。

またウォシュレットなどの取り付けがうまくできていないことで水が出ていることもあるため、新品であるにも関わらず水が漏れた際は、設置者に問い合わせましょう。

 

水たまりが茶色

便器と排水管を接続する部品の劣化やトイレの床下にある排水管に異常が出て、汚水が溢れてきている恐れがあります。

トイレをはじめとした排水などが下水へ流れるための排水桝は、一般の方ではなかなか点検しづらいところのため、長年に渡って付着した汚れが頑固なつまりとなっているかもしれません。

一般の方がトイレの排水管や排水桝を掃除することは困難なため、業者に清掃を依頼しましょう。

また便器の前部分が黄色く濁っている場合は、トイレ自体の故障などではなく尿が漏れているだけという場合もあります。

 

原因がわからない場合は速やかに業者へ

水の色や臭いでトイレのどのあたりに問題があるかの予想はついても、根本の原因がわからない場合は速やかに業者に依頼しましょう。

特に壁や床下などに収納されている配管などは容易に点検できるものでもないため、素人目には判断が難しいものです。

しかし、放置すれば被害が広がって自身の健康を害したり、近隣の方に迷惑をかけてしまったりするかもしれません。

ある程度の判断をした後は、わかったことを専門の業者へ話して、修理を行ってもらうようにしましょう。

 

雨の時の水漏れは下水の逆流

雨が連日続いたり、大雨などの異常気象の時だけ床に水たまりができたりしている場合、逆流が起きる可能性があります。

この場合、大量の水が流れ込んでくることによって下水の処理が追いつかず、各家庭の配管を遡ってトイレから溢れ出してしまっているのです。

便器から異音がする際は、トイレの使用を控えて大量の水を流すことは止めておきましょう。

下水の処理能力を超えているため、水が流れずに溢れてしまう恐れがあります。

また大雨による被害が大きいと予想される場合は、あらかじめ避難場所を確認しておいたり、水のうを作って便器に入れたりして被害が広がるのを防ぎましょう。

 

接地面が濡れる場合はガスケットとフランジの不具合

床と便器の接地面が濡れている場合、フランジとガスケットと呼ばれる部品に不具合が出ている可能性があります。

次に、ガスケットとフランジの役割と交換方法についてご紹介します。

 

フランジは排水管と便器を接続する部品のこと

排水管側についている接続部品がフランジです。

ネジで固定することで便器を動かなくする役割を持っています。

タンク内の部品やパッキンなど、トイレで使用されているほとんどの部品と同様に、フランジはおよそ10年程度が交換の目安です。

この部品が劣化することで便器がずれてしまったり、排水がうまくできなかったりします。

 

フランジの不具合は墨汁や色水を使用して判断

フランジや後述のガスケットの不具合が疑われる場合は、墨汁や色水を使用することで判断することが可能です。

トイレの便器内に絵の具を溶かした色水や墨汁を入れ、一晩放置します。

フランジやガスケットに問題があるなら、便器と床の間から色のついた水が染み出してくるため、早急に交換・修理を行いましょう。

 

ガスケットは便器側に付いたパッキンのこと

ガスケットはフランジと便器の間に挟まり、水が漏れないように密閉するパッキンシールのことです。

トイレの他部分で使用されている他のパッキンと変わらないため、年月と共に摩耗していき、損傷してしまうことがあります。

しかし、ガスケットとフランジは便器を動かしたり、持ち上げたりしないとならないため、一般の方が個人で便器の交換やDIYなどでもしない限りはほとんど見ることがないものです。

したがって、水漏れなどの異常が起きて初めて不具合が出ているということがわかるという傾向が多く、古い便器のガスケットとフランジは生産が終了していることもあります。

そのため、便器ごと取り替えることが必要になることもあるでしょう。

十年以上の便器を使用している場合は、一度専門業者にガスケットとフランジの状況を見てもらうのがおすすめです。

 

フランジの交換方法

フランジの交換方法は以下のとおりです。

 

  1. 1.止水栓を閉めて、タンクと便器に溜まっている水を抜く。
  2. 2.給水管をタンクから取り外す。
  3. 3.タンクと便器を外して、フランジの固定ネジを外す。
  4. 4.新しいフランジを取り付ける。
  5. 5.便器とタンク、給水管など取り外したものを元に戻していく。
  6. 6.止水栓をゆっくりと開けて、調整しながら戻す。
  7. 7.トイレレバーを回して、問題が起きなければ完了。

 

ガスケットの交換方法

ガスケットの交換方法もフランジとほぼ同じです。

 

  1. 1.止水栓を閉めて、タンクと便器、給水管などを取り外す。
  2. 2.便器についているガスケットを新しいものに交換する。
  3. 3.便器などを元に戻し、止水栓をゆっくり開ける。
  4. 4.こちらもトイレレバーを回して、問題がなければ完了。

 

フランジとガスケットのどちらも、大変重量のあるタンクや便器の取り外しと設置が重要になってきます。

設置が不十分で再び水漏れが起きる可能性もあるため、ご自身での設置が難しいと感じた場合は、無理せず業者に依頼しましょう。

 

便器と床の間から水が出る他の要因は

ガスケットやフランジを交換したのに、まだ床が濡れているという場合は、別の原因が考えられます。

主に考えられる原因は、以下の3つです。

 

  • ●地震や経年劣化による排水管の故障
  • ●リフォームなどによる設備不良
  • ●尿もれや結露によるもの

 

地震や経年劣化による排水管の故障

地震などの災害で排水管に大きなダメージが入り、損傷や故障が起きてしまっていることがあります。

また大きな災害でなくとも十年以上の月日が経っている場合は、排水管が寿命を迎えている可能性もあるでしょう。

排水管の異常は一見ではわからないことが多く、ひどい状態になってから発覚したというケースもあるため、定期的に点検を行うのがおすすめです。

 

リフォームなどによる設置不備

リフォームなどを行った際に設置場所がずれていたり、意図しない不具合が起きてしまったりすることもあります。

特にDIYなど、専門家ではなく個人でリフォームを施した場合は、数日かけて様子をみるようにしましょう。

時間をかけてじわじわと水が染み出してくる可能性があります。

自分で修正するのが難しくなってしまったら、速やかに業者に依頼しましょう。

 

尿漏れや結露によるもの

トイレのどこかの部品に不具合や劣化が出て水漏れしているということではなく、尿もれや湿度によって結露が出ているために、便器と床の間に水が溜まっているのかもしれません。

尿もれは用を足す際に、便器に浅く腰掛けていることが要因になっていることがあり、深く座り直すことで改善される可能性があります。

結露が原因である場合は、トイレ全体が濡れているのが特徴です。

結露が発生するのは、トイレに湿気が溜まりやすい間取りや環境によるものであることが多いため、こまめな換気を行ったりトイレの室温が他の部屋と変わらないようにしたりすることで、発生しにくくすることができます。

 

便器と床の間から漏れた汚水は素早く片付ける

修理を行ったら、便器と床の間から出ている水は迅速に片付けを行いましょう。

放置していると、さまざまなリスクを背負う可能性があります。

 

掃除に必要な道具

床を掃除するために必要な道具は、以下のとおりです。

 

  • ●ゴム手袋
  • ●雑巾
  • ●塩素系の洗剤
  • ●ごみ袋
  • ●水
  • ●除菌用アルコール

 

素手で汚水は触らないように注意

床を掃除する際は、素手で行わないようにしましょう。

汚水にはさまざまな菌が存在します。

汚水に含まれる大腸菌やブドウ球菌など、万が一身体に取り込んでしまうとO157や胃腸炎などの病気にかかってしまう恐れがあります。

特に汚水を片付けているときに、顔を拭ったり触ったりするのは止めておきましょう。

汚水に触れる際はゴム手袋をし、掃除が終わったら捨てるようにしてください。

 

汚れた床の掃除方法

汚れてしまった床を掃除する方法は以下のとおりです。

掃除の際は、必ず窓を開けて換気しながら行いましょう。

 

  1. 1.ゴム手袋をして汚水を雑巾で拭っていく
  2. 2.汚水がなくなったら、水で希釈させた塩素系の洗剤を新しい雑巾につける
  3. 3.床や壁をまんべんなく拭いていく
  4. 4.新しい雑巾で水拭きをする
  5. 5.新しい雑巾でアルコール除菌する
  6. 6.使用したゴム手袋や雑巾はゴミ袋に入れて捨てる

 

放置するとさまざまなリスクがある

水が溢れて汚れた床をそのままにしておくと、さまざまなリスクがあります。

自分の健康が脅かされることはもちろん、湿気によって床や壁などが傷んで害虫などの温床になってしまうかもしれません。

また汚水の臭いは遠くまで臭ってしまうこともあり、近隣の住人の方の健康やストレスになってしまう恐れがあります。

ひどい場合は慰謝料を請求されて、近隣トラブルに発展するかもしれません。

 

まとめ

ここまで水漏れの原因の見分け方とフランジとガスケットの交換方法、水漏れの後始末についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

トイレの水漏れにはさまざまな原因が挙げられますが、水たまりの色や臭いで不具合を起こしている箇所を絞ることができます。

フランジとガスケットの交換は、重い便器の正確な取り付けが必要なため、初心者がDIYで修理することが難しいものです。

新たな水漏れを引き起こしかねないので、なるべく業者に依頼するようにしましょう。

汚水などで汚れた床は、健康や周囲への影響も考慮し、手早く片付けるようにしてください。

 

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