水のコラム
水道の蛇口が固い!理由と対処法を解説!
いざ蛇口をひねろうとしても、なぜか固くて回らないことはありませんか?無理に蛇口を回そうとすると、破損や水漏れなどのトラブルにつながりかねないため、このようなときは適切な対処法を取り入れることが大切です。
今回は蛇口が固くて回らない理由と、誰でも簡単に直す方法をご紹介します。いざというときに役立つ知識なので、しっかりチェックしておきましょう。
水道の蛇口が固くなる4つの原因
水道の蛇口が固くなり、回らなくなるときは4つの原因が考えられます。現状の蛇口を確認しながら、どの原因が関係しているかを判断しましょう。
グリス(潤滑油)切れ
1つ目に考えられるのがグリスとよばれる潤滑油切れです。蛇口にはなめらかに回転するよう、グリスが付着しています。毎日の使用に寄って蛇口に付いたグリスが切れてしまうと、回転が固くなる現象が起きます。
部品の劣化・摩耗
2つ目に考えられるのが部品の劣化・摩耗です。蛇口には複数の部品が取り付けられていますが、毎日の使用や長期間使用しなかったことで、部品が劣化したり摩耗したりすることがあります。
サビの発生
3つ目に考えられるのがサビの発生です。長期間使用しなかったことで見られる症状のひとつで、サビをきれいに取り除かない限り蛇口は使用できないため、サビ落としなどの洗剤が必要になります。
ミネラルの結晶化
4つ目に考えられるのがミネラルの結晶化です。水道水にはミネラル成分が含まれており、毎日の使用によってこのミネラルが結晶化し、固定している場合もあります。特に、ミネラル化が蛇口内部にまで広がると、蛇口を使うことができず、日常生活に支障をきたすことがあります。
固い蛇口を回す方法
さまざまな理由が考えられる固い蛇口ですが、回転させる方法はある道具を使うことです。それがタオルです。素手で回転させようとすると、固定した蛇口によってケガをする恐れがあります。
また、固着が進んでしまうと手のひら表面の油分によって滑ることもあり、うまく回せない場合もあります。ジャムのフタを開けようとしても、ジャムがフタにこびりついてなかなか開かないときと同じ理由です。
部品の劣化や摩耗、またサビなどによって蛇口が回らないときは、タオルを巻き付けてから回転してみましょう。
蛇口の固さを改善させる方法
固着が進んで蛇口が動かないときは、固着の原因を取り除くための道具を使うことで解決します。ただし、状況によっては部品やバルブ(またはカートリッジ)、本体の交換が必要になるため、現状の蛇口を見比べながら適切な方法を取り入れましょう。
洗浄後にグリス(潤滑油)を補う
蛇口が固くて回らない原因のひとつに、グリス(潤滑油)切れがあるとお話ししました。現状の蛇口を確認し、ミネラルの結晶化やサビ、破損などがない場合は、グリスを塗ってみることをおすすめします。ただし、現状の蛇口にグリスを塗っても汚れによって浸透しないので、きれいに汚れを取り除いてから実施しましょう。
なお、グリスを塗るときはハンドルを取り外す必要があります。あらかじめドライバーやレンチなどの工具を用意しておくと、スムーズに作業が進められるでしょう。
クエン酸、または重曹を使って洗浄する
蛇口にミネラルの結晶化が見られる場合は、クエン酸、または重曹を使ってきれいに取り除くのがおすすめです。水道水に含まれるミネラルはアルカリ性であるため、酸性タイプの掃除道具を使うと簡単に取れます。
近年では100円均一でもクエン酸スプレーや重曹スプレー、パウチに入った原液なども販売しているので、出費を抑えて改善させたいときは、100円均一を覗いてみるとよいでしょう。
部品交換を行う
蛇口ハンドルを取り外したときに、ゴムパッキンなどの部品が劣化・摩耗していることがわかったときは、新しい物へと交換しましょう。
そのまま使用を続けていてもハンドルが回転しないほか、水漏れなどのトラブルにつながる恐れがあります。取り外した部品を持参してホームセンターに行けば、適切なものをスムーズに手に入れられます。
バルブ(またはカートリッジ)の交換を行う
混合水栓の蛇口が固くなる理由は、水栓内部にあるバルブ、またはカートリッジが劣化によってうまく作動していないケースも考えられます。この場合は新しい物と交換することで改善するため、取り外した部品を持参のうえ、ホームセンターを訪れるとよいでしょう。
蛇口本体を新しい物と交換する
長期間使用していた蛇口の場合は、本体の寿命によって使用できなくなっていることも考えられます。この場合は部品交換やグリスの塗布だけでは改善が不可能なため、新しい水栓に交換する必要があります。
蛇口にはさまざまな種類があり、近年では機能を多数搭載したタイプも豊富です。中古などでも取り扱われることが多いので、リサイクルショップや家電量販店を周り、住宅に適した蛇口の買い換えを検討しましょう。
蛇口を自分で修理する際の注意点
蛇口が固くて回らないときに、避けてほしい行動が3つあります。すぐに使いたいために無理に力を入れて回せば、破損などによって大きなトラブルにつながる恐れがあります。なぜ避けた方がよいのかその理由と合わせてしっかりチェックしておきましょう。
力任せに作業しない
先述したように、蛇口が固いからといって力任せに作業するのは控えましょう。蛇口が固くて回らないのはいくつかの理由が考えられるため、闇雲に回そうとはせず、原因について明確にすることを心がけてください。
グリス切れやパッキンの劣化などの簡単な作業で改善するケースも多いので、力任せに作業するのは控え、蛇口を細かくチェックすることから始めましょう。
蛇口に機械油を使わない
蛇口が固くて回らないからといって、機械油を使うのも避けましょう。機械油を使うと、合成ゴムでできたパッキンや樹脂パーツなどを劣化させる恐れがあります。また、機械油が付着したゴム手袋などで作業すると、滑りが起きてケガにつながります。グリスがない場合はシリコンスプレーで代用するのが望ましいでしょう。
自分で直せないときは水道業者に相談する
蛇口を確認したものの、具体的な理由がわからないときやDIYの経験がない方の場合、自分で直すことは困難です。不安を感じる場合は最寄りの水道業者に相談し、適切な作業を依頼しましょう。
蛇口周りの交換・修理費用相場
蛇口が固くて回らないときに考えられることとして、部品の劣化や摩耗、破損や故障などがあります。ここでは、部品やバルブなどの交換・修理費用相場について解説します。
部品交換の場合
ゴムパッキンなどの部品交換には、4,000~5,000円ほどの交換費用がかかります。この費用の多くは出張費や作業費が含まれているため、DIYによって自分で交換するよりも高額になります。
バルブ(カートリッジ)を交換する場合
バルブやカートリッジを交換する際は、15,000~20,000円前後の交換費用がかかります。修理であれば15,000円前後で済む場合が多いですが、詳しい費用を知りたい方は、最寄りの水道業者に見積もりを取ることをおすすめします。
蛇口本体を交換する場合
蛇口本体を交換する場合は、本体価格を含めて35,000~40,000円前後と見ておくとよいでしょう。なお、あらかじめ蛇口本体を購入した場合は取り付け費用のみで済むため、10,000~15,000円前後と費用が安くなる場合があります。
水周り全体をリフォームする場合
水周り全体をリフォームする場合は、水周りの場所によって費用が異なります。システムキッチンであれば500,000円~、洗面台であれば200,000円~、トイレであれば100,000円~、ユニットバスであれば600,000円~といった交換費用がかかります。
まとめ
水道の蛇口が固くて回らないときは、さまざまな理由が関係しています。力任せに作業するのは避け、原因を特定してから適切な対処法を取り入れましょう。
なお、修理に不安を感じる場合は、最寄りの水道業者に相談することをおすすめします。むやみに修理したことで大きなトラブルを招かないためにも、専門家の知識を仰ぎながら改善を図りましょう。
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