ラバーカップの正しい使い方とは？改善しないときの対処法も解説 -はままつ水道職人 -浜松の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

ラバーカップはホームセンターやドラッグストアなどで販売していることが多く、価格は1,000円ほどで購入できます。水周りのトラブルには水漏れや逆流、排水の違和感などがありますが、この症状のほとんどはラバーカップで改善することが多いです。

水道業者に点検を依頼する際は、まずラバーカップを使ってみましょう。この記事ではラバーカップの正しい使い方を解説します。

ラバーカップは大きく分けて3種類ある

ラバーカップは全部で3つあります。「和式用」「洋式用」「汎用」があり、トイレの形状に合わせて買うのが望ましいです。なお、水周りのトラブルに合うものを選ぶときは、和式用や汎用を選びましょう。

ラバーカップは詰まりの原因を判断してから実施すること

ラバーカップを使って詰まりを取り除くときは、必ず詰まりの原因を判断、または特定してから使用しましょう。その理由は、おもちゃやスマートフォンなどの固形物が原因の場合、ラバーカップの威力によって排水管や下水道管を塞ぐ可能性があるからです。

紙や排泄物、猫砂やトイレ掃除シートなど、トイレに流しても良いとされる物であるかを判断・特定してから実施するよう留意しましょう。

ラバーカップの正しい使い方を押さえよう

水周りの詰まりをスムーズにかつ適切に改善させるためにも、ラバーカップの正しい使い方について学んでおきましょう。ラバーカップを使う際は、水周りを汚さないよう準備することが大切です。ここではラバーカップの使い方と合わせて使用前の準備についてご紹介します。

ラバーカップを使う前の準備
ラバーカップを使うときは周囲が湯水や汚水で汚れないよう避けておきましょう。トイレであれば便器や床を汚したり濡らしたりしないよう、古新聞や汚れても良いタオルなどで養生すると安心です。

ラバーカップを使うときは、いずれの水周りに劣化がないかを確認してください。ラバーカップの威力によって劣化部分に大きな力が加わるため、破損を招き、水漏れする恐れがあります。

ラバーカップのコツは“引く力”
ラバーカップの正しい使い方は、以下の通りです。

1.詰まりの気になる部分にぬるま湯、または水を張る
2.湯水が流れないうちにラバーカップを当てる
3.密着させたら、空気を数回押し込む
4.密閉している状態でそのまま思い切り上に引き離す
5. 3.4.を数回繰り返す
6.流れを確認する

ラバーカップは引き離す力が詰まりを改善させるコツです。押し込む力は弱くて問題ありませんが、引くときは思い切り引っ張るよう心がけましょう。

ラバーカップでも改善しないときに取り入れたい方法

ラバーカップでも詰まりが改善しないときは、以下5つの方法を試してみましょう。

真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップの5倍の威力を発揮する道具です。価格はラバーカップ2,000円ほどですが、頑固な詰まりや汚れなどは真空式パイプクリーナーで除去するのが効果的です。

ビニール袋
湯水を張ったらビニール袋を2枚ほど重ね、手に装着します。湯水が流れるうちにビニール袋を装着した手を入れたり思い切り引いたりします。ゴボゴボと音が鳴り、流れるようになれば詰まりは改善したと考えられます。

トイレの場合は封水にビニール袋を装着した手を差し込み、数回力強く引き離します。ラバーカップほどの威力はないものの、軽度な詰まりであればこの方法で改善するでしょう。

ワイヤートイレクリーナー
ワイヤーの付いたトイレクリーナーは、トイレの詰まりに効果的です。封水部分にワイヤートイレクリーナーを当てたら、数回回して引き離すだけで、簡単に詰まりを改善できます。価格は4,000円以上とやや高額ですが、頑固な詰まりにおすすめです。

水周りによってはパイプクリーナーが適切な場合も
パイプクリーナーには主に2つの種類があります。1つ目の水酸化ナトリウムタイプのパイプクリーナーは、食材カスや油脂を分解する性質のため、洗面所やキッチンの詰まりに効果的です。

2つ目の次亜塩素酸ナトリウムのパイプクリーナーは、たんぱく質を分解するため、髪や油脂に効果的です。

ただし、トイレの詰まりには不向きとされています。排泄物や食材カス、猫砂などはパイプクリーナーを使っても、一時的な解決にしかなりませんから、できるだけ早いうちに最寄りの水道業者に相談しましょう。

高圧洗浄機を使う方法もおすすめ！
ご自宅に高圧洗浄機があるのであれば、高圧洗浄機を使って排水口の詰まりを取り除くことが可能です。ただし、強烈な水圧を用いるため、周囲が水に濡れないよう、物を避けた上で養生することをおすすめします。

原因を特定できないときは水道業者に点検を依頼しよう

詰まりの原因を特定できないときは、水道業者による点検を依頼することも視野に入れましょう。ここでは水道業者を選ぶときに参考にしたい費用相場と選び方についてご紹介します。

費用相場
水道業者に詰まりの除去作業を依頼する際は、以下の費用がかかると言われています。

・軽度な詰まりの場合：専用器具を使用せず、異物除去を行ったり、薬剤などを使ったりして除去する：5,000円～10,000円前後
・中度な詰まりの場合：ローポンプなど専用器具を使って異物を除去する：10,000円～20,000円前後
・重度な詰まりの場合：高圧洗浄、または外部に設置された排水枡の洗浄：20,000円～50,000円前後

詰まりの度合いが重くなるにつれて、費用相場も高額になることが分かります。排水に異常があるなど違和感を持つときはできるだけ早い段階で水道業者による点検を依頼するよう留意しましょう。

選び方は4つのポイントを軸にしよう
水道業者を選ぶときは、以下4つのポイントを軸に検討を進めましょう。

・水道局指定工事店か
水道業者は水道局指定工事店と非指定工事店の2つに分かれています。水道局指定工事店は、国の法律や法令に定められた施工を問題なくクリアできたことを認められた業者です。水道工事も幅広く対応できるため、水道管の破裂やトイレの床下を取り出して行う異物の除去作業なども受け付けられます。

一方、非指定工事店は、施工認定されていないことから、対応できる修理や作業が限られています。つまり、非指定工事店に依頼したとしても、受け付けかねる作業が必要だった場合、再度水道局指定工事店に依頼しなければならないと言った手間や時間がかかってしまうのです。

スムーズな解決につなげたいのであれば、最初から水道局指定工事店に依頼するのが望ましいと言えるでしょう。

・自宅から近い距離にあるか
自宅から遠い距離にあると、どうしても修理までに時間がかかってしまいます。できるだけ早く対応してもらいたいのであれば、自宅から車で10分～15分ほどの距離にある水道業者を選ぶことも視野に入れましょう。

・価格設定は費用相場に近いか
いくつかの水道業者を検討する場合は、価格設定が費用相場からかけ離れていないかもチェックしましょう。大きくかけ離れている場合、悪徳業者である可能性も考えられるため、できる限り費用相場に近い価格設定の水道業者を選びましょう。

・アフターフォローはあるか
アフターフォローがあれば修理後や除去作業後に再度トラブルが起きても、割安の費用や無償で再度点検を依頼できます。費用を最小限に抑えたい方は、アフターフォローの有無についても確認しましょう。

まとめ

住宅にはいくつもの水周りがあり、詰まりや水漏れと言ったトラブルと隣り合わせでもあります。排水の違和感や逆流などを放置すると、排水管や排水管と排水パイプを繋ぐつなぎ目などから水漏れが起きる可能性もあります。

大きなトラブルを未然に防ぐためにも、本記事でご紹介したラバーカップをはじめ、適切な方法によってスムーズな解決に導きましょう。