水のコラム
ウォシュレットは自分で交換できる!故障原因と交換方法
トイレの機能を向上させる設備のひとつに、ウォシュレットがあります。業者に取り付けや交換を依頼する方が多いですが、DIYの知識があれば、自分で修理・交換も可能です。不具合や故障したときの費用を抑えたいなら、自分での交換をおすすめします。
そこでこの記事では、ウォシュレットの交換方法や交換タイミング、故障の症状などを解説します。
ウォシュレットの交換が必要なタイミング
ウォシュレットが故障したとき、該当する型番がメーカーにあれば部品を取り換えれば修理できるため、交換の必要はありません。しかし、型落ちしている場合はすべて取り換えになります。
メーカーや型番によりますが、ウォシュレットは大体6年前後で型落ち品になります。設置してから6年以上たったものは、交換を検討した方が結果的に早く済ませられるでしょう。
ウォシュレットのよくある故障
交換タイミングだけでなく、ウォシュレットの故障の中でもよくある症状を覚えておきましょう。
操作しても動かない
故障の中でも分かりやすいのが、スイッチを押しても動かないなどの症状です。電源の入れ忘れやコンセントの抜けでも起こる症状ですが、どちらも該当しない場合、故障が疑われます。
ブレーカーやトイレの電源に異常がないのに動かない場合、特に設置してから6年以上経過しているときは、交換を検討してください。
温水が出ない
温水が出ないのも、分かりやすい症状のひとつです。こちらも電源が関係する症状のため、電源に異常がないのに水しか出ないなら、故障が疑われます。
まれに機器のエラーで温水が出ないことがありますが、これはコンセントをさし直し、漏電保護ボタンを押すと修理できるときがあります。温水が出ないときは、まず落ち着いて機器をリセットするところから取りかかりましょう。
水漏れ
ウォシュレットのパーツが劣化すると、水漏れします。これもよくある故障の症状です。金具などを締め直せば修理できますが、それでも改善できない場合、ウォシュレットの交換が必要です。
水漏れしたままのウォシュレットをそのまま使い続けると、感電などの危険があるため非常に危険です。発見し次第すぐに修理・交換してください。
ノズルの不具合
ノズルが動かない・動きが悪いのも、故障のひとつです。ノズルが汚れていたり、パーツが故障していたりすると起こります。汚れによる詰まりなども同じです。
汚れているだけなら掃除すればすぐに改善できますが、パーツが故障している場合は修理しなくてはなりません。型落ちなら交換が必要です。ノズル部分に不具合や故障の症状が発生している場合は、まず掃除をして改善できないか確認しましょう。
ウォシュレットの交換前に確認すること
ウォシュレットの交換を検討する際は、以下のポイントを確認したうえで設置しましょう。
ウォシュレットを取り付けられる形状か
ウォシュレットは、DIYで取り付けられるものと、そうでないものがあります。取付できないものの場合、業者の力を借りるかトイレの形状そのものを変更しなくてはなりません。
ウォシュレットをDIYで取り付けできるのは、以下の3つです。
・組み合わせ型
・隅付きタンク式型
・フラッシュバルブ式型
これは、DIYでウォシュレットを取り付ける場合、便座のみを交換する形しかできないためです。トイレタンクと便器がくっついているタイプでは、特殊な作業がいる関係から業者出ない取り付けできません。上記のタイプに該当しない場合は、業者へ相談しましょう。
コンセントがあるか・コンセントの位置
ウォシュレットには電気が必要です。トイレにコンセントがなければ使えません。また、コンセントの位置がウォシュレットより遠いと、専用の延長コードが必要です。家庭で使うものは使用できないため、こちらもまた業者へ依頼しなくてはなりません。
ウォシュレットを設置する際は、コンセントの有無と位置確認を忘れず行いましょう。ウォシュレットを購入するときも、コンセントの位置を確認してください。
便器の大きさもチェック
ウォシュレットは製品ごとに大きさが違います。設置の際は、便器の大きさと合致するかチェックしなくてはなりません。購入するときには、以下のサイズを把握しておきましょう。
・便器の中央から左右それぞれの壁までの距離
・便器の端から壁までの距離
・便器の縦と横のサイズ
・タンクの位置
・止水栓とタンクまでの距離
このサイズが合わないと、きちんとウォシュレットを設置できません。メジャーなどがあればそれを使っては借りましょう。もっていない場合は、スマホのカメラ機能を使って長さを測るアプリなどの活用がおすすめです。
自分でウォシュレットを交換するときのやり方
チェック項目をすべて把握したら、いよいよ交換に取りかかります。DIYで交換する際のやり方を覚えましょう。
用意する道具
まずは以下の道具を用意しましょう。
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・スパナ
・モンキーレンチ
・バケツ
・雑巾
・新しいウォシュレット
マイナスドライバーは止水栓を留める際に使います。プラスドライバーやスパナ・モンキーレンチは、ウォシュレットを固定する器具などを交換する際に使う道具です。バケツや雑巾はウォシュレットに使われている「分岐水栓」を外す際、水受けのために使われます。
新しいウォシュレットは、これまでに開設したポイントを押さえたうえで正しいものを購入してください。すべての道具がそろったら、作業に移ります。
止水栓を閉めて電源プラグと給水ホースを抜く
まずはトイレの止水栓を閉めましょう。マイナスドライバーを栓の溝に差し込み、止まるまで回します。このとき、回した回数を覚えておいてください。止水栓は栓の開き具合で水量を調節しています。
止水栓を閉めたら、ウォシュレットのプラグをコンセントから抜きます。その後、をシュレットの給水ホースを分岐水栓から抜いてください。
ウォシュレットを取り外す
ウォシュレットを配線や配管から抜いたら、本体の右側にある本体取り外しボタンを押したままウォシュレットの本体を引き抜きます。外すとウォシュレットを固定するための「ベースプレート」が出てくるので、これを外す作業に移ります。
ベースプレートは、ネジで固定されているので、プラスドライバーを使って外してください。ネジが取れると、ベースプレートを止めていた座金などのパーツが外れます。ゴム製の部品がありますが、これはプラスドライバーを上から差し込み、下から外してください。
ここまでパーツを外せば、分岐水栓が外せます。水栓の下にバケツや雑巾を置いて、水漏れに備えましょう。その状態でレンチを使い、ナットを外してください。ナットが緩んだら水栓を取り外せます。
新しい金具をベースプレートに取り付ける
すべてのパーツを外したら、新しいウォシュレットを取り付けていきましょう。まずは武器水栓からです。新しいウォシュレットを購入した際、武器水栓と付属パッキンがついています。パッキンを止水栓と分岐水栓の間に挟んでから取り付けましょう。
その後、便座に新しいベースプレートを取り付けます。便座の穴に付属パーツのゴムを差し込み、ベースプレートをネジで止めたらここまでの作業は完了です。
本体・給水ホース・配線などを取り付ける
次に本体と配線・配管を取り付けます。ベースプレートに本体を取り付けてください。その後、給水ホースは水栓に、プラグはコンセントに挿します。ここできちんと取り付けないと水漏れや漏電の原因になるため、しっかり取り付けられていることを確認してください。
止水栓を開けて異常がないか確認する
すべての作業が終わったら、止水栓を開けて異常がないか確認します。実際に水を流したり、ウォシュレットの機能を使ったりしてみましょう。ここで異常があれば再度止水栓を閉めて、問題のある個所を改善します。正常に動くようになったら、取り付けは終了です。
まとめ
ここまでDIYで取り付ける方法を解説しました。詳しい内容を見ると、DIYに慣れていない方では少々厳しい作業であることが分かります。
もし、自分で作業するのが難しいなら、業者の力を借りましょう。無理に自分で設置しようとすると、故障やほかのトラブルを招きかねません。
また、DIYで設置できないトイレやコンセントの位置が遠いなどの場合は、DIYで設置できないため、このケースに該当するときも、業者へ相談しましょう。
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