水のコラム
洗濯機から異音がする⁉よくある異音と音の種類別の対処法
家庭の洗濯機から異音がするのはよくあることです。ただ、突然のことで故障なのか寿命なのか判断がつきにくい事もあるでしょう。まずは冷静になり、異音の原因を突き止める必要があります。
それぞれの原因に合わせて正しく対処することが大切です。対処をせずに放置してしまうと事態が悪化してしまう恐れがあるため、できるだけ早急に対応することを心掛けましょう。
洗濯機のよくある異音
洗濯機のよくある異音として挙げられるのは、「ガリガリ」、「カラカラ」、「キュルキュル」、「ブーン」、「ドタドタ」、「ガタガタ」という音です。音の種類によって、対処の仕方は異なります。必ず異音の種類を確認し、正しい方法で対処しましょう。
まず、「ガリガリ」という金属の硬いものを削るような音がする場合は、次のような原因が考えられます。
・洗濯槽の中に小銭や小石が入っている
・洗濯槽にボタンやベルトなどの装飾品が当たっている
・モーターの劣化
その他、縦型の洗濯機に限ると「パルセーターの不具合」の可能性もあります。原因を見分けるには、音が規則性か不規則性かを確認する必要があります。
音が規則性の場合はモーターの劣化が考えられ、不規則性の場合は異物がパルセーターに入り込んでいる可能性が考えられるでしょう。
次に小石が転がるような「カラカラ」という音が聞こえてくる場合は、次のような原因が考えられます。
・洗濯物の量が既定の量を越えている
・ベルトの緩みや破損
・排水口の弁に小銭や小石が引っかかっている
・パルセーターが正しく噛み合っていない
この場合も「ガリガリ」音と同じように、音が規則性なのかどうかを確認してみてください。規則性である場合はベルトやパルセーターの不具合が考えられ、不規則性だと洗濯物の量が多かったり、異物の混入があったりすることが考えられます。
「キュルキュル」音は、ベルトが経年劣化によってすり減ってしまっているかもしれません。この場合に洗濯機を使用し続けると、洗濯槽が空回りして「キュルキュル」という音が鳴ります。
「ブーン」という音は、排水ホースの詰まりや給水バルブの開きが甘いことが考えられます。定期的に掃除しないと水を吸い上げる力が強くなる傾向があり、「ブーン」という音がするのです。
最後に「ドタドタ」、「ガタガタ」という異音は主に脱水の工程で起きることが多いです。この原因は、次のような点が考えられます。
・洗濯物が既定の量を越えている
・洗濯物が偏っている
・洗濯機が平らな床に置かれていない
洗濯機は強く回転して脱水するので、洗濯物の重さや量・偏りによって異音がします。また、洗濯機を設置する場所にがたつきがあるときも同じような音がするでしょう。
洗濯機からする音の種類別の対処法
異音の種類別に対処法を紹介していきます。自宅の洗濯機から聞こえる異音を聞き分けて、適正な方法で対処していきましょう。
まず「ガリガリ」音がしたとき、洗濯槽の中に小銭や小石が入っている場合は取り除きます。縦型洗濯機の場合には、パルセーターに入り込んでいる可能性も考えられるので、可能な限りネジを外して異物が混入していないか確認しましょう。
異物が入っていないのにもかかわらず、異音がする場合はモーターの劣化やパルセーターの不具合が原因となる可能性があります。この場合には、知識や技術がないと難しい作業となるので業者に依頼することをおすすめします。
次に「カラカラ」と音がする場合、普段洗濯槽に入れる洗濯物の量が多い家庭は洗濯物の量を減らしましょう。また、小銭や小石が入っていないかも確認が必要です。
どちらも問題ないのに関わらず、異音が改善されない場合はベルトやパルセーターの部品に不具合が生じている可能性が考えられます。この場合も、複雑な作業での修理が必要となるので業者へ依頼したほうが無難でしょう。
「キュルキュル」という音が鳴っていてベルトのすり減りや破損が考えられる場合には、ベルトの交換が必要です。他の部品同様に洗濯機のベルトは自分で購入することが可能です。取り付けや交換する際には洗濯機を分解したり横にしたりと簡単にできる作業ではありません。無理をせずに業者へ依頼するようにしましょう。
「ブーン」という音が鳴る場合は、排水ホースにごみが詰まっている可能性があります。掃除することで改善されることが多いですが、それでも異音が止まらない場合は部品の交換や修理する必要があるでしょう。
「ドタドタ」、「ガタガタ」と音は、洗濯機の中にいれる洗濯物が多いと脱水の工程でエラーが起き、発生する場合があります。そのときは、洗濯物の量を減らすと改善されるでしょう。
洗濯物の量や偏りが原因ではない場合は、洗濯機が水平に設置されているかを確認しましょう。設置する床に傾きがある場合でも、洗濯機の下に置ける台などを活用すれば簡単に改善できます。こちらは、ホームセンターやネット通販などで販売されているので、気軽に購入することが可能です。
洗濯機の寿命は?交換タイミング
洗濯機の平均的な寿命は約10年と言われています。ただ、家庭により使用頻度が異なるため、多少の誤差はあるでしょう。
また、洗濯機のような経年劣化によって不具合が起こりやすい家電製品は、長期使用製品安全表示制度に基づいて標準使用期間を定めることとなっています。それぞれのメーカーが洗濯機を製造する中で、JIS規格で設定された条件に基づいて決められます。
このように洗濯機の寿命というのはメーカーによっても異なるので、各製品の標準使用期間を目安にすると良いでしょう。また、洗濯機が突然壊れてしまうと数日間洗濯機のない生活を余儀なくされることがあります。
少しでも洗濯機の状態がいつもと違うと感じた場合には、買い替えを検討した方が無難です。なお不具合がなくても、購入してから10年以上経つ洗濯機を使い続けている場合には、買い替えの検討をおすすめします。
他の大型家電にも言えることですが、最新モデルは省エネ性能が非常に高いので光熱費の節約に繋がることが多いです。
洗濯機を長持ちさせるには
洗濯機を長持ちさせるには、定期的にメンテナンスすることが重要です。メンテナンスと言っても難しいものではなく、糸くずフィルターや乾燥フィルターの掃除をこまめにするだけでも全然違います。
この作業を怠り、それぞれのフィルターにゴミがたまった状態のまま洗濯機を使用し続けると、故障の原因となってしまうので注意が必要です。他にも、洗濯槽に入れる洗濯物の量が既定の量を越えてしまうことでも故障に繋がるので気を付けましょう。
洗濯する際はできるだけ一度で済ませようとしがちですが、無理に全ての洗濯物を洗おうとはせずに、自宅の洗濯機に見合う量で回すようにしましょう。
まとめ
洗濯機の異音の種類は、原因によって異なります。自分で簡単に対処できるものから、洗濯機を解体しなければならないような複雑なものまでさまざまです。簡単な作業であっても、自分で対処するのは難しいと判断したら、無理をせずに業者へ依頼しましょう。
使用している洗濯機がメーカーや販売店の保証期間内であるならば、修理費用が無償であったり通常の修理代金より安く済んだりする場合があります。また、平均的な洗濯機の寿命を越えている場合は、買い替えを検討することもおすすめです。
洗濯機は、定期的にメンテナンスすることで長持ちさせられます。こまめな掃除をして、少しでも長く大切に使用できると良いですね。
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