水のコラム
蛇口の交換は自分でできる?交換時の費用は?
蛇口の交換を業者に依頼せず、DYIでやってみようと考えている人向けに、自分で蛇口の交換を行うときの注意点や交換方法などを詳しく解説します。しかし業者に依頼せず、本当に自分で交換するのは可能なのか不安になる場合でも、当記事を参考にしてみてください。
気を付けたいポイントや交換手順がわかれば、自分で交換することは可能です。設置してから10年以上年数が経過している蛇口は、蛇口本体の交換を検討してみてください。
蛇口の交換手順のときに気を付ける点は?
水道の蛇口を閉めたのにもかかわらず、蛇口から少量の水が漏れてしまうときは交換の目安です。しかし、交換する作業に入るまえに交換手順で気を付けておきたいポイントをおさえておきましょう。
また賃貸住宅で蛇口の交換をおこなう場合は、事前に家主や管理会社へ確認を取ることが重要なポイントです。勝手に交換してしまうと、退去時に原状回復しなくてはなりません。
それだけでなく、蛇口の寿命が過ぎている場合には、家主や管理会社が整備する責任があるため、費用を負担してもらえる場合もあるからです。
■蛇口の使用年数を確認する
蛇口の交換をする前に、蛇口の使用年数を調べておくことが重要なポイントです。蛇口の寿命は、一般的に10年といわれています。設置から10年以上経っている蛇口はトラブルが多くなるため、蛇口本体の交換がおすすめです。
しかし10年経っていない場合や軽度の水漏れは、蛇口交換をしなくても解決できることがあります。長年の使用でゆるんでいるナットを締め直すか、劣化したパッキンを交換するなどの部品交換だけで済むのです。蛇口トラブルの原因をつきとめることが重要なポイントになります。
■蛇口のタイプを確認
現在使用している蛇口のタイプを確認することも忘れてはいけません。現在使用している蛇口と異なる蛇口を用意した場合、キッチンなどリフォームしないと設置できない可能性があります。
またキッチンの蛇口は、取り付け位置や給水管の穴の数、ハンドル式かレバータイプかの種類があります。現在使用しているタイプがなにかを確認しておくことが、一番簡単に蛇口交換をする方法なのです。蛇口の主な種類は、以下のタイプになります。
■台付きタイプ
台付きタイプの蛇口は、蛇口が台に取り付けられているタイプになります。取り付けの穴の数は1つ穴のワンホールと2つの穴のツーホールタイプです。
また、シングルレバーにはワンホールとツーホールタイプがあります。ツーハンドルのタイプは、ツーホールタイプのみです。
■壁付きタイプ
壁付きタイプの蛇口は、蛇口が壁に取り付けられているタイプのことです。
壁に取り付け穴が2つ付いているのが特徴になります。こちらはツーハンドルタイプ、シングルレバー、お湯と水のどちらか一方がでる単水栓のレバーがあります。
蛇口の交換に揃えておきたい工具
蛇口交換をするときは工具が必要になります。
便利な工具を使えば楽に作業がおこなえますが、すべてをそろえていくのは難しいと思います。そこで、蛇口交換に揃えておきたい工具を紹介します。
蛇口交換を行うときに、最低限手元において作業をしたい工具は以下の4種類になります。
■モンキーレンチ
モンキーレンチとは、ナットやネジを回すときに使用する工具です。
スパナと使い方は似ていて、多少の角度調整や汎用性が高く便利な工具になります。使用箇所は、ナットの取り外しやカートリッジの取り外し、壁付タイプの固定ナットなどを外すときです。
■プラスとマイナスドライバー
プラスとマイナスドライバーも必須工具です。
止水栓のネジを回す場合やハンドルのネジを回すときに使用します。ネジの形状によってプラスかマイナスかを使い分けますが、サイズがあっていないドライバーを使用すると、ネジ山がつぶれてしまうため注意が必要です。
■立水栓締付工具
立水栓締付工具は、L型に曲がっているタイプのレンチです。
普通サイズのレンチが入らない場合や、差し込めない狭い場所での作業に向いています。縦向きにして使用するため使い勝手がよい工具です。ハンドル部は六角スパナとして使えるためプラグ外しとしても代用できます。
■シールテープ
蛇口の配管の接続部分は、ねじ切られているため完全に密着させることができません。
そのため、その接続部分の隙間から水漏れをおこしてしまうのです。隙間からの水漏れを防ぐためにシールテープが必要になります。壁掛けタイプの蛇口交換のときに使用することが多いです。
蛇口の交換方法は?
ここからは、台付混合水栓と壁付混合水栓それぞれの交換方法について解説します。
難易度が高く難しそうに見える混合水栓の蛇口交換ですが、コツを掴んでしまえば自分で好きなときに交換できるため覚えておきましょう。
■台付混合水栓の取り外し方法
台付混合水栓とは、台についているタイプで、湯と水を混合して吐水できる蛇口です。
台付混合水栓の交換方法は、カウンターの下にある止水栓を閉めてから作業をおこないます。その後給水管が収められているパネルを取り外します。
給水管が見えたら止水栓側のナットと、本体側のナットを立水栓締付工具を使い、給水管を取り外していきます。次に本体を固定している固定ナットをゆるめ、座金やパッキンを外したあとに、蛇口本体を上から引き抜き取り外し作業は完了です。
■台付混合水栓の取り付け方法
購入してきた新しい台付混合水栓を、取り付けの穴に差し込みます。
カウンターの下側から新しい、パッキンや座金を入れロックナットで閉めましょう。このとき立水栓締付工具を使い、しっかりと固定するのがポイントです。
パッキンが必ず入っていることを確認し、逆止弁を工具でしっかり取付けていきましょう。次に、ナットやパッキンを順番に給水管へセットします。
逆止弁側に差込みナットを仮止めした状態で、止水栓側にパッキンを入れナットを工具で固定しておきます。最後に逆止弁側の仮止めしたナットも固定し作業は完了です。
■壁付混合水栓の取り外し方法
壁付混合水栓の作業に入る前に、配管の距離を測り適合する混合栓を購入しておきましょう。取り外しを始めるまえには水道の元栓を閉めておくことも重要事項です。
そこから購入してきた蛇口を分解していきます。その後に水栓本体後ろ側のナットをゆるめ、本体を外していきましょう。外れたら取付脚を回して外し、配管に残っている、シールテープや汚れを掃除します。
■壁付混合水栓の取り付け方法
きれいになったら、新しい左右の取付脚の回る回数を数えておき、左右の取付脚の高さが壁と平行になっているか確認しておきます。その後、時計回りに軽くひっぱりシールテープを6〜7回ネジ部分に撒いてください。
この作業が終ったあとに、先ほど数えた数から1回少ない数で、新しい取付脚を取り付けていきます。最後はヘの字の位置で止めるため、左右少しだけ回転数を調整してください。
取付脚と本体の間にパッキンを入れ、左脚に本体を仮付けしてから右側が取付けられる位置まで左脚だけを時計周りに回します。
混合栓が水平になった位置に合わせ、ナットを工具で締め付けてください。パイプ側のパッキンを外して、パッキンの溝側を本体に入れたら完了です。
自力で蛇口交換ができない場合は業者へ依頼しよう
お風呂などの蛇口交換は、特別な免許も要らず自分でおこなえる作業です。
しかし、蛇口交換は水漏れのリスクも高く、DIY初心者だと時間がかかる場合もあります。古い配管が老朽化してしまっている場合や、複雑な蛇口の交換は、自力で交換するのは難しいのです。
そのような場合には業者へ依頼することも、ひとつの方法です。混合水栓の蛇口交換の工事費は13,200円〜 16,500円ほどが料金目安になっています。自力で作業ができないと判断した場合には、専門業者へ見積もり依頼をしてみましょう。
まとめ
蛇口交換をDYIでやってみようと考えている人向けに、蛇口交換のタイミングや交換手順などを解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
蛇口交換は、コツを掴めば簡単ですが、慣れていないと水漏れのリスクを伴います。自力で作業ができないと思ったら業者へ依頼してみましょう。
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