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水のコラム

トイレの詰まりは自然に直る?放っておいてOK・NGの違いとは?

2022年05月28日 トイレ


トイレが詰まってしまった場合、放置しておくと解消されるのでしょうか。答えとしては解消されるときとされないときの両パターンがあります。

ただし、一時的に解消されたとしても、再度詰まってしまうことも少なくありません。では、具体的にどのようなケースなら自然に詰まりが直るのでしょうか。

本記事ではトイレの詰まりが起きる原因と、対策が必要なトイレの詰まり、トイレの詰まりを放っておくことで生じるトラブルについてご紹介します。

トイレの詰まりが自然に直るケースとは

トイレの詰まりが自然に直るケースは主に二つあります。

以下で解説しているケースの場合は自然に直るケースが多いため、直近でトイレを使用した内容と合わせて原因を考えていきましょう。

■水に溶けやすいものが詰まっている場合
トイレが詰まっても自然に直る理由としては、一つめに水に溶けやすいものが詰まっている場合が考えられます。具体的に水に溶けやすいものとは以下の3つを指します。

・トイレットペーパー
・排泄物
・「トイレに流せる」と表記のある製品

「トイレに流せる」と表記のある製品とは、たとえばトイレクリーナーや赤ちゃんのおしりふきなどがあります。水に溶けやすく作られたものがつまっているのであれば、自然に直る可能性が高いです。

また、排泄物も水に溶けやすいことから自然に解消されやすいといえます。

ただし、これらのものがどれだけ水に溶けやすくても、使用方法によっては詰まりを引き起こすことがあります。

■トイレに詰まっている物が少量の場合
水に溶けやすいものであるのにも関わらず詰まりが起きる原因としては、水の量に対して大量に使用しすぎていることが考えられます。

トイレの設定によっては少量の水で流す「節水タイプ」が導入されているものがあります。節水タイプのトイレだと、トイレットペーパーや水に溶けやすいアイテムを大量に流した場合、水量よりも固形物が多いことから水に溶けにくく、詰まりを引き起こしてしまいます。

大量にトイレットペーパーを使う場合、便も同時に流れるため、いずれも水にうまく溶けきらないことから詰まりが生じてしまうのです。

このように、どれだけ水に溶けやすいものであったとしても、トイレの設定や水量によっては詰まりが生じる原因となるため、トイレ詰まりを防ぐためには、日常的にこまめに流すといった取り組みが大切です。

対策が必要なトイレの詰まり

トイレ詰まりと一口にいっても、状況によっては対策が必要なケースも少なくありません。対策が必要なトイレ詰まりとは詰まりが起きるものの、一定時間放置すると流れるが、再度詰まってしまう状況を繰り返す場合です。

このような状況が見られた場合は以下のような理由が考えられます。

・大量のトイレットペーパーを一気に流そうとしている
・節水モード、または水量の少ない「小」で流そうとしている
・排水管の奥に小さい詰まりが発生している
・おもちゃやおむつ、指輪などの固形物を流した場合
・トイレに流せるタイプの猫砂を流した場合

トイレットペーパーを大量に流す、または節水モードで少量の水と流そうとする場合、どうしても水に溶けきらず詰まりが生じる原因となります。

使用するたびに詰まりが生じるのであれば、節水モードの水量を調節したり、トイレットペーパーを使ったらこまめに流したりするなど、詰まりを未然に防ぐ取り組みを実施しましょう。

ただし、排水管の奥に小さい詰まりが発生している場合や、子どもが知らないうちにおもちゃを流してしまった場合、指輪やアクセサリーなど固形物を流したことが明らかな場合などは業者に依頼し、点検・修理を実施する必要があります。

ほかにも、トイレに流せるタイプの猫砂を流した場合であっても、節水モードに設定されたトイレや猫砂を流してもよいトイレに対応していない場合、同様に詰まりが生じ、業者の点検や修理が必要です。

「トイレに流してもよい」と決められた物を流したとしても、トイレの設定やトイレ環境によって使用できない場合や故障を招く可能性も少なくないこともあらかじめ把握しておきましょう。

トイレの詰まり修理が難しいときは

直近でトイレに何を流したのか見当が付かない場合、または何度も詰まりを引き起こす場合など、トイレ詰まりが著しく目立つ場合は個人での修理は不可能です。

その理由は、詰まりが発生した場所がトイレ内部ではなく、排水管やその先の可能性があるからです。トイレ下や排水管を点検できるのはプロの業者でなければ困難であり、勝手に修理をしても大きなトラブルを引き起こす可能性があるのです。

パイプクリーナーなどを使って排水管内の固形物を溶かして流す方法もありますが、大切なものを流してしまった場合や一時的な解決にしかならない可能性を考慮し、できる限り早い段階で水道業者へ点検を依頼しましょう。

トイレの詰まりを放っておくと

トイレ詰まりが発生しているのに、そのまま放置しているとどのようなことが起きるのでしょうか。考えられるケースとしては主に3つあります。

■トイレが故障し使えなくなる
トイレ詰まりが見られたのにもかかわらず、なにも対処せず放置していた場合は、トイレが故障し、使用できなくなる可能性があります。

なぜなら、詰まりが生じたことによって水が溢れ、トイレ周辺の電気系統が漏電するからです。

なんとかトイレ詰まりを改善しようと試みたものの、結果的に解消せず、そのまま放置した場合も同様に、状況は悪化する場合があります。

その際、誤った道具などを使ってしまえば便器を傷つけたり破損させたりすることも少なくないため、業者の指示を仰ぐ、または点検を依頼しましょう。

■排水が逆流してくる
トイレ詰まりを放置すると、これまで使用した排水が流れないことから、水が逆流する恐れも考えられます。便や使用したトイレットペーパーなどはもちろん、詰まりが生じているにもかかわらず使用した際の汚物がすべて逆流します。

万が一トイレから溢れてしまえば、床下や壁紙を汚す、腐食する可能性になったり、大便などが混ざった汚水を自らで掃除しなければならなかったりなどのトラブルに発展しかねません。

たとえこれらの可能性が万が一であったとしても、トイレ詰まりの最終的な結果として多い例に変わりはありません。このようにならないためにも、トイレ詰まりが起きた場合は速やかな対処が重要です。

■集合住宅の場合、別宅に水のトラブルが生じる
集合住宅にお住まいの場合、トイレ詰まりを放置すると別宅に水のトラブルが生じるケースもあります。たとえば、トイレで溢れた汚水が床下に染みこめば、下の階に住む住宅の天井へ水漏れするなど、大きなトラブルを引き起こしかねません。

集合住宅にお住まいであれば、家具や設置された設備の不調をそのままにすることは避け、トラブルは自分だけのことではないと受け止め、大家さんや管理業者へ相談するようにしまあしょう。

まとめ

トイレ詰まりの原因は、普段の使い方やトイレの設定などによって起こることがほとんどです。

いつも通り使っているのにもかかわらず、急に水の流れが悪くなる、水が溢れる、床下に漏れるなどの様子が見られた場合は、固形物などが排水管などに詰まりを引き起こしている可能性があります。

このような場合は個人での対処を避け、プロの業者へ依頼し、点検・修理を行ってもらいましょう。また、集合住宅の場合は近隣住宅を巻き込む大きなトラブルを避けるためにも、速やかに大家や管理業者へと相談し、業者を手配するなどの措置を行ってください。

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