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水のコラム

水の勢いが弱まる!トイレの水量調節する方法を解説

2024年04月24日 トイレのトラブル

「トイレの手洗いする水の勢いが強くて困ってる」「水が大量に流れて水道代が高くなるのが気になる」という方は多いでしょう。

実際に水が勢いよく流れると、水が飛び跳ねて床が水浸しになるケースもあって大変です。

そこで本記事では、水の勢いを弱めたい方向けに、トイレの水量調節をする方法について解説します。

トイレの種類別に紹介していますので、水道代を節約するためにも参考にしてください。

 

トイレタンクがあるタイプ┃水量調節する方法

おもな水量調整の方法は「ボールタップ」と「クサリ」で調整する方法です。

ここでは、トイレタンクがあるタイプのトイレで水量を調節する方法について解説します。

 

水位基準の確認を最初に行う

トイレタンク付きトイレで水量調整を行う際は、タンク内の水位とオーバーフロー管の2つを確認します。

オーバーフロー管とは、トイレタンクの中にある部品の1つで、標準水位より水が溢れ出ないようにする役割があります。

オーバーフロー管と呼ばれる細い筒状の部品には、トイレタンクの水位基準となる「WL」などの印が記載されています。

水位基準より高いか基準値に収まっているかで水量調整をする方法が異なるため、後に詳しく解説します。

 

基準値よりトイレタンクの水位が高いか低い場合は水量が多い

基準よりもトイレタンク内の水位が高いもしくは低い場合は、水位を調整するためにボールタップの位置を変更する必要があります。

水位が高い場合は水量が増している状態で、水位が低い場合は水量が少ない状態です。

水の勢いを弱くまたは強くするために、ボールタップを動かして調整を行いましょう。

ボールタップとは、トイレタンク内の水位調整をする部品の1つです。

調節方法を以下で詳しく解説します。

 

トイレ給水管の止水栓を閉める

ボールタップを動かすための作業に入る前に、しておくべきことが1つあります。

それは、トイレの給水管の止水栓を閉めることです。

止水栓を閉めることによって、トイレへ水が流れるのを完全に防ぐことができます。

一般的にはマイナスドライバーを使って調整可能です。

 

タンクの蓋を開ける

止水栓を閉めた後にトイレタンクの蓋を開けます。

トイレタンクの蓋は陶器でできているので、ヒビが入りやすいです。そのためトイレタンクの蓋を開ける際には、慎重に行いましょう。

 

ボールタップの位置を変更して高さを調整

前述のとおり、ボールタップを動かすことで水位の高さを調整します。

ボールタップの浮き玉の位置をずらして、浮かせたり沈んだりさせることでトイレタンク内に貯まる水の量を変化させます。

またフックに引っかける位置を変えることで、ボールタップの高さを調整するタイプもあります。

 

調節リングがボールタップにある場合

水位の高さ調節をする、「調節リング」と呼ばれる部品がボールタップにはあり、調節リングを左右のどちらかに回すことで水位を調整できます。

 

【水位を高くしたい場合】

水の勢いを強くするために、右に調節リングを回してください。

 

【水位を低くしたい場合】

水の勢いを弱くするために、左に調節リングを回してください。

 

調節リングがボールタップにない場合

調整リングがボールタップにない場合はロック式と呼ばれ、アーム部分を曲げることで高さを調整することが可能です。

ロックナットを、アームを曲げてしっかりと固定させて水位の調整をします。

 

止水栓を開けて水を流すことで水位を確認する

止水栓を開いて、実際にトイレの水を流して水量を確認しましょう。

想定よりも低いまたは高いなどと感じた場合、再度同じように調整します。

トイレの水が基準値に収まるまで繰り返すことが大切です。

水位の調整が終了したら、トイレタンクの蓋を戻して完了です。

このときも、トイレタンクの蓋は慎重に扱ってください。

 

トイレタンクにペットボトルを入れて節水

トイレの水量を応急処置で抑える方法として有名なのが、ペットボトルをトイレタンク内に入れる方法です。

水量を抑えられる仕組みとしては、ペットボトルをトイレタンク内に入れて体積を小さくすることで節水効果が得られます。

お手軽な方法として実用的ではありますが、「故障の原因」「過度の節水」といった注意点もあります。

近年日本で発売されているトイレの傾向として、節水性能に優れたモデルが多く発売されています。

現在のトイレは少ない水量できれいに効率よく流せるように設計されているため、水量を基準値より下げてしまうとトイレがつまったりして故障する原因になりかねません。

ペットボトルを使用して水量を抑える方法は、節水モデルではない昔に発売されたトイレのモデルに有効です。

節水タイプのトイレには、ペットボトルでの節水は行わないようにしましょう。

ペットボトルを使用する際は、注意点を理解したうえで実践するようにしてください。

 

水位が基準値のときはクサリを調整する

オーバーフロー管でトイレタンク内の水位を確認し、基準値のときはトイレレバーに繋がっているクサリを動かして水量を調整します。

オーバーフロー管の水位が基準値のときは、トイレタンク内の水が適量であるといえます。

この場合はトイレレバーの経年劣化による緩みなどが原因で、水の勢いが強くなっているケースが考えられます。

 

水量をトイレレバーの先にあるクサリで調整する

最初に、トイレ用の給水管の止水栓を閉めて水の流れを止めます。

止水栓を閉めるためにはマイナスドライバーが必要なため、準備が必要です。

止水栓を閉めた後、トイレレバーの先にある金属またはプラスチックのクサリで水量の調整を行います。

クサリはグムフロート弁に繋がっており、トイレの水量を強めたり弱めたりすることが可能です。

 

クサリの調整

クサリの調整は玉の数が目安となり、一般的には玉が5〜6個あまるように取り付けをします。

玉の数を増やすほどトイレに流れる水量を少なくできます。

クサリの調整が完了したら、閉じた止水栓を開けて水量が適正なのかを確認します。

水量が多いと感じる場合や少ないと感じる場合は、再度クサリの位置を調整してください。

 

タンクレストイレ┃水量調節をする方法

本項では、タンクレストイレ(トイレのタンクがないタイプ)の水量を調節する方法を解説します。

タンク部分がなく水道管から直接水が流れるように設計されているトイレのことを、タンクレストイレといいます。

おしゃれでスマートなデザインが人気のトイレで、近年人気の高まりに伴い、駅や個人宅などに普及してきています。

タンクレストイレは付属のリモコンで水量調節が簡単にできるため、トイレタンクがある場合と比べると水量の調整は簡単です。

操作する方法は、メーカーやリモコンの種類によって異なるため、取扱説明書の確認をしましょう

操作方法の一例として、止めるボタンを10秒間押し続けることで施工者モードに切り替わり、水量調整の項目が表示されるというものがあります。

 

手洗い管からの水の流れが強い場合は止水栓で調整をする

手洗い管からの水の流れが強い場合は、止水栓で調整をしましょう。

ドライバーを使って止水栓を右に少し回すと、簡単に水の勢いを弱めることができます。

水が跳ねて困っている方は、止水栓を回してみましょう。

反対に水の勢いがなく、タンクに水が貯まらなくて困っている方は、左に少し回してください。

左に回すと水の勢いが強くなるため、手洗い管の水垢も一緒に流すことができます。

丁度よい水量になるまで回したら、作業は完了です。

手洗い器がない場合でも、同じように止水栓で水量調整が可能なため、試してみてください。

 

ストレーナーつまりの可能性

トイレの止水栓をマイナスドライバーで左に回しても水の勢いが強くならない場合は、ストレーナーつまりの可能性があります。

ストレーナーとは、トイレタンクの外側にある給水管とボールタップを繋げている部分で、ゴミがつまっている場合は水の勢いが弱くなりやすいです。

そこで、ストレーナーを掃除することで水の勢いを改善することが可能です。

ストレーナーはナットを外すとパッキンが入っており、劣化したまま使用すると水漏れが発生するケースがあります。

パッキンを新しいものに変えると、水量が戻る場合があるため新しいものに交換をしましょう。

 

止水栓を閉める際は回数を確認する

トイレの止水栓を開けて水の勢いを強くしすぎてしまった場合は、タンク内の水が外に溢れ出してしまうことがあります。

逆に開け方がゆるい場合や水の勢いを少なくしすぎてしまった場合は、タンク内に水が貯まりません。

このようなトラブルを防止するために、止水栓を閉める際に回数を確認することがおすすめです。

回数を確認しておくことで、閉めすぎた場合や緩すぎた場合に確認している回数よりも少なく回すことで、水の勢いを変えることが可能です。

 

トイレの水量調整で注意するべき3つのポイント

トイレの水量調整で注意するべき3つのポイントを解説していきます。

トイレを故障させないためにも、ポイントを押さえておきましょう。

 

トイレタンクに水が貯まってから水を流す

トイレの流れる水の勢いが弱いと感じている方は、トイレタンク内に水が十分に貯まってからトイレのレバーを操作しましょう。

トイレの流れる水の勢いはトイレタンク内の水量に関係しているため、トイレタンク内に水が十分に貯まっていないうちに流してしまうと、水の勢いも弱くなってしまいます。

水の勢いが弱いと感じている場合でも、タンク内に十分な水が貯まっていないうちに流しているケースがあるため、正しい方法でレバーを操作できているのか確認をしましょう。

 

トイレットペーパーを流す量に注意する

トイレットペーパーを流す量は、ダブルの場合で3mから5mが目安とメーカーが公表しています。

またシングルの場合はダブルの2倍量、6mから10mほど流しても問題ないでしょう。

上記の数値で気をつけたいのは、水の勢いが初期のままを想定した目安という点です。

節水を行うために水位を調整したトイレでは、流せるトイレットペーパーの長さは上記の値より短くなることを覚えておきましょう。

また、大洗浄と小洗浄の設定があるトイレの場合、大洗浄と小洗浄では流せるトイレットペーパーの長さが異なるため、洗浄ボタンを押すときに注意が必要です。

 

水量はトイレの種類によって異なる

節水トイレは水量を少なく調整しているものではなく、少ない水量でもきれいに流せるような構造につくられています。

節水トイレと同じ水量にしたい場合は、しっかりとした節水トイレに交換するのが最も安全かつ快適に利用できる方法です。

 

まとめ

本記事では、水の勢いを弱めたい方向けに、トイレの水量を調節する方法を解説しました。

トイレの節水方法はトイレの種類によって異なるため、使用しているモデルにあった方法で最適な手段を試してみてください。

水量を調整する方法を試してみても改善がされない場合や、自分で行うのが不安な方は、専門業者に依頼するのが早く、適正な処置をしてもらえるため安心です。

トイレの水量調整にお困りの方は、はままつ水道職人までご相談ください!

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