水のコラム
トイレつまりは食器用洗剤でなぜ解消できるの⁉効果や方法を徹底解説
「トイレつまりを食器用洗剤でなぜ解消できるの？」
上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
トイレつまりが急に起きた際に、食器用洗剤で解消する方法を知っておくと、緊急時でも対応できます。
本記事では、食器用洗剤がトイレつまりの効果がある理由と方法について解説します。
その他にも、食器用洗剤が使用できるケースや種類についても解説するので、ぜひ記事を参考にしてください。
食器用洗剤でトイレつまりを解消できる方法を正しく理解して、緊急時でも対応できるようにしておきましょう。
食器用洗剤でトイレつまりをなぜ解消できる？
食器用洗剤は、タンパク質を分解する働きを持つため、トイレつまりを解消できます。
トイレつまりを起こす原因には、トイレットペーパーや便などが考えられますが、これらはタンパク質を含んでいます。
そのため、食器用洗剤の分解作用により、トイレつまりの原因が溶けやすくなるので、詰まりが解消される仕組みです。
しかし、トイレつまりの原因によっては、食器用洗剤でも解消できない場合があるため注意しましょう。
食器用洗剤が効果を発揮しないトイレつまりのケースは？
食器用洗剤が効果を発揮しないトイレつまりのケースは、以下2つです。
- 大量の紙つまり
- 固形物のつまり
それぞれのケースについて解説します。
大量の紙詰まり
食器用洗剤でのトイレつまりの解消する際は、紙を溶けやすくするだけなので、大量の紙詰まりには対応していません。
大量の紙詰まりを解消するには、原因物を溶かすまたは取り除く必要があるため、本来の目的とは違う食器用洗剤では困難です。
食器用洗剤が効果を発揮する場面としては、軽度の紙詰まりや汚れを流しやすくするケースなどが挙げられます。
固形物の詰まり
固形物によりトイレつまりを起こした場合は、食器用洗剤での解消は不可能です。
食器用洗剤には、原因物を溶かす効果はないため、固形物によるトイレつまりには対応できません。
固形物によるトイレつまりは、ラバーカップやブラシなどで取り除く必要があり、洗剤での解消法は推奨されていないので注意しましょう。
また、固形物によるトイレつまりは、無理に取り除こうとするとつまりの症状が悪化するため、専門業者への依頼が必要なケースも多いです。
トイレつまりに使用できる洗剤の種類について
トイレつまりに使用できる洗剤の種類は、以下3つに分かれます。
- ●中性洗剤
- ●アルカリ性洗剤
- ●酸性洗剤
それぞれの種類について解説します。
中性洗剤
中性洗剤は、酸性とアルカリ性の中間を示している洗剤のことであり、トイレつまりにも使用が可能です。
さまざまな汚れに対応できるため、食器用洗剤や洗濯洗剤などに多く、主に掃除用の洗剤は中性に分類されます。
酸性洗剤とアルカリ性洗剤と比較すると、原因物の分解力が低いため、トイレつまりに対して高い効果は発揮できません。
そのため、トイレつまりに対する中性洗剤の効果は、軽度の紙つまりや汚れを落とすなどに向いています。
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は、トイレつまりを解消する洗剤として有効な種類の1つです。
家庭で使用されるアルカリ性洗剤には、漂白剤が分類されます。
アルカリ性洗剤が対応できるトイレつまりは、以下の場合が挙げられます。
- ●トイレットペーパー
- ●髪の毛
- ●排泄物
- ●黒ずみやカビ
さまざまなトイレつまりの原因に使用できるため、アルカリ性洗剤での対処は向いているといえます。
しかし、他の洗剤と混ぜ合わせてしまうと、有毒ガスを発生させる可能性もあるので、使用方法には注意しましょう。
酸性洗剤
酸性洗剤は、アルカリ性の汚れを分解する効果を発揮するため、トイレつまりでも使用が可能です。
そのため、アルカリ性の尿石によるトイレつまりに有効であり、症状を軽減してくれます。
もし、酸性洗剤をトイレつまりに使用する場合は、アルカリ性洗剤と混ぜ合わせないように注意しましょう。
混ぜ合わせることで、有毒ガスが発生し、健康に害を及ぼす可能性があります。
食器用洗剤を使う前に行う準備
トイレつまりを解消するために食器用洗剤を使う場合は、以下の準備を行いましょう。
- ●まず電源を抜く
- ●換気を行い空気の循環をする
- ●つまりの原因を確認する
それぞれの準備について解説します。
電源をまず抜く
食器用洗剤を使用してトイレつまりを解消する場合は、作業中に感電するリスクをなくすためにも、事前にトイレの電源を抜きましょう。
電源を入れた状態のまま作業を進めると、感電する危険だけでなく、トイレが故障する原因にも繋がります。
安全に作業を進めるためにも、トイレの電源を抜き、コンセントは邪魔にならない箇所に置いておきましょう。
換気を行い空気の循環をする
食器用洗剤でトイレつまりを解消する際は、必ずトイレの窓とドアを開け、換気した状態で作業を進めましょう。
洗剤の種類によっては、他の洗剤や薬品と混ざることで、有毒ガスを発生させる恐れがあります。
有毒ガスによる健康被害を防ぐためにも、窓とドアを開けて換気を行い、空気の循環を良くしておきましょう。
つまりの原因を確認する
トイレつまりによっては、食器用洗剤で解消できない場合もあるため、原因を事前に確認しておきましょう。
食器用洗剤は中性洗剤であり、大量の紙つまりや固形物による詰まりには対応できません。
誤った方法で対処してしまうと、トイレつまりの症状を悪化させてしまう可能性もあるので、原因に合わせた方法の選択が重要です。
食器用洗剤でトイレつまりを解消する方法
食器用洗剤でトイレつまりを解消する方法では、以下の手順で進めましょう。
- 1.止水栓を閉める
- 2.食器用洗剤を便器内に入れる
- 3.50℃～60℃のお湯を注ぐ
- 4.止水栓を開けて、水を流す
それぞれの手順について解説します。
1.止水栓を閉める
食器用洗剤を便器内に入れる前に、止水栓を閉めて、水が流れないようにしましょう。
止水栓を閉めずに作業を進めてしまうと、水があふれ出ることで床が水浸しになる可能性があります。
トイレの止水栓の多くは、貯水タンクの付近にあるので、事前に位置を確認しておきましょう。
2.食器用洗剤を便器内に入れる
止水栓を閉め終わったら、次に食器用洗剤を便器内に入れます。
食器用洗剤を入れる量は、100ml程度です。
多くの食器用洗剤の容量は、200mlのタイプなので、ケースの半分程度を目安にしてください。
便器内に入れる量が少ないと、効果を発揮できないため、100mlを目安に使用するようにしましょう。
3.50℃～60℃のお湯を注ぐ
食器用洗剤を入れ終えたら、50℃～60℃のお湯をゆっくりと注ぎましょう。
使用するお湯が60℃以上の場合、トイレを破損させてしまう恐れがあるため、沸騰するほどのお湯は使用しないようにしてください。
お湯を注ぎ終えたら、30分ほど放置します。
4.止水栓を開けて、水を流す
お湯を注いで30分程度経ったら、再び止水栓を開けて、水を流してください。
水を流す際の注意点として、いきなり大量の水を流してしまうと、もしつまりが解消できていない場合に水があふれてしまうので、水洗レバーを引く際は、小レバーを少しだけひねるようにして水を流しましょう。
トイレが詰まった時に食器用洗剤を使うときの注意点
トイレつまりに食器用洗剤を使用する際の注意点は、以下のとおりです。
- ●便器の材質に注意する
- ●熱湯は使用しない
- ●タンク内に洗剤を入れない
それぞれの注意点について解説します。
便器の材質に注意する
食器用洗剤を使用する際は、便器の材質によっては注意しなくてはいけません。
陶器製のトイレであれば特に問題はありませんが、ガラス製のトイレは部品に樹脂が使用されているケースもあります。
樹脂の部品が使用されていると、食器用洗剤やお湯を使用した際に、ひび割れてしまうおそれもあるので注意しましょう。
熱湯は使用しない
食器用洗剤でトイレつまりを解消する際には、熱湯は使用しないようにしてください。
沸騰するほどの熱湯は、便器が傷んでしまったり、破損してしまったりする可能性があります。
使用するお湯は、50℃～60℃を保つようにしましょう。
タンク内には洗剤を入れない
食器用洗剤は、トイレのタンク内には入れずに、便器内に使用しましょう。
トイレのタンクに中性洗剤である食器用洗剤を入れてしまうと、タンク内の部品が破損してしまいます。
タンクが故障すると、さまざまなトイレのトラブルを引き起こすため、必ずタンク内には洗剤を入れないようにしましょう。
食器用洗剤でつまりが直らなかった時の対処法
食器用洗剤でつまりが直らなかった時の対処法は、以下のとおりです。
- ●ラバーカップ（スッポン）を使用してみる
- ●重曹＋お酢＋お湯を使用してみる
- ●他の洗剤も試してみる
- ●自力で解消しない場合は業者に依頼する
それぞれの対処法を解説します。
ラバーカップ（スッポン）を使用してみる
固形物や大量の紙詰まりは、食器用洗剤では解消できないため、ラバーカップを使用しましょう。
ラバーカップは、棒の先にゴム製のカップがついており、圧をかけることでトイレつまりを解消させます。
重度のトイレつまりである場合、押した圧によって原因物がさらに奥に入ってしまうケースもあるので、注意しましょう。
重曹＋お酢＋お湯を使用してみる
食器用洗剤でトイレつまりが解消できない場合は、重曹・お酢・お湯を使用した方法を試してみましょう。
重曹とお酢を混ぜ合わせると、炭酸ガスが発生するため、つまりの原因物を浮かせて解消できます。
炭酸ガスが部屋に充満すると、二酸化炭素中毒を起こす可能性もあるので、換気をした状態で行いましょう。
他の洗剤も試してみる
食器用洗剤でトイレつまりが解消できなければ、他の洗剤も試してみましょう。
トイレつまりには、酸性洗剤やアルカリ性洗剤の方が効果を発揮します。
他の洗剤を使用する際は、食器用洗剤と混ざらないように、水をしっかりと流してから使用しましょう。
自力で解消しない場合は業者に依頼する
自力でトイレつまりを解消できない場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
業者は、トイレつまりに関する専門的な知識や技術をもっているため、安全で効果的な作業が可能です。
信頼できる業者に依頼するためには、料金やサービス内容を事前に確認するのが重要なポイントです。
まとめ
食器用洗剤で解消できるトイレつまりは、軽度の紙つまりや汚れによる原因の場合です。
また、洗剤には中性洗剤・アルカリ性洗剤・酸性洗剤の3種類があるため、原因に合わせて、洗剤を選択するのも重要なポイントです。
食器用洗剤でトイレつまりを解消する方法では、以下の手順で進めましょう。
- 1.止水栓を閉める
- 2.食器用洗剤を便器内に入れる
- 3.50～60℃のお湯を注ぐ
- 4.止水栓を開けて、水を流す
自力でトイレつまりを解消できない場合は、専門的な知識や技術を持つ業者へ依頼しましょう。
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