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水のコラム

水道パッキンは自分でもできる?交換費用の相場も解説

2022年05月11日 水漏れトラブル


キッチンの水道から、ポタポタと水が漏れている。そんな経験をしたことはありませんか?

ハンドルはキチンと閉めているし、レバーも目いっぱい下がっているのにどうして、水が漏れてしまうのでしょう。

それは、水栓内のパッキンが劣化していることに原因があるのかもしれません。
そこでこの記事では、水道のパッキンは自分で交換できるのか?その費用はどのくらい必要か、詳しく解説します。

水道パッキンはどのくらいで交換?

水道の蛇口や水栓には、専用のゴムパッキンが使われています。
役割としてはパーツとのつなぎ目にて、水漏れが起きないように水漏れ対策として使用されます。

このゴムパッキンは、半永久的なものではなく消耗品です。
寿命は約10年が目安なので、10年以上経過している蛇口や水栓は、ゴムパッキンを交換した方がよいですね。

■10年経過しなくとも交換するタイミング
蛇口や水栓に使われている専用のゴムパッキンはおよそ10年が交換の目安ですが、10年経過しなくても交換するタイミングはあります。

冒頭でお伝えしたように、ポタポタと少量の水が漏れていれば、ゴムパッキンの劣化が疑われます。

このように、水道の蛇口や水栓から水が少量でも漏れていれば、早急にゴムパッキンを交換した方が無難です。「このくらい大丈夫だろう」と、水漏れを放置していると、ある日いきなり水が噴水のように噴き出すトラブルに発展する可能性もあります。

水道パッキンの仕組みと役割

水道のゴムパッキンは、蛇口や水栓などの内部だけでなく、給水管とのつなぎ目にも使われています。

水道の各部品は金属でできているので、金属同士をそのまま接合すると、どうしても隙間ができてしまいます。水は少しの隙間があれば浸透する液体ですし、水圧が加わるので少しでも隙間があれば、そこから漏れてしまいます。

しかし金属の部品の接合部にゴム製のパッキンを入れることで、隙間をなくして接合することが可能となります。また、金属同士の接合よりも、間にゴムパッキンを挟むことで、より強く接合することも可能となるのです。

ゴムパッキンは、水道のパーツの接合部に挟んで使い、金属のパーツ同士を強く接合する、水漏れを防ぐ役割があります。

■水道で使うゴムパッキンの種類
ここで、水道の蛇口や水栓で使われるゴムパッキンの種類を紹介します。

・平パッキン
文字どおり平たくて大きな穴のあいたパッキンで、水道のパッキンの中で最も使用される頻度の高いゴムパッキンです。

・Oリング
断面がO型の輪になっているゴムパッキンで、溝に装着して使用するのが一般的です。

・三角パッキン
形状は円形ですが、横から見ると台形になっている所から三角パッキンと呼ばれています。通常、蛇口や水栓のハンドルの下に使われていて、水を出すときに蛇口だけから水が出るようになっています。

・Uパッキン
パッキンの裏側に溝があり、パッキンを切った時の断面がU字型になっている所から、Uパッキンと呼ばれています。主に、蛇口や水栓の根元部分に使われています。

・コマパッキン
蛇口や水栓のハンドル最下部に使われていて、ハンドルと連動して動きます。ハンドルを緩めるとコマパッキンも回転して浮き上がり、水が流れる道を開けます。ハンドルを締めるとコマパッキンも回転しながら下がり、水が流れる道を塞ぎます。

■どのゴムパッキンが劣化しても水漏れは起きる
先に水道で使われる5種類のゴムパッキンを紹介しましたが、どのゴムパッキンが劣化や破損しても、水漏れは起きてしまいます。

とくに、コマパッキンは蛇口や水栓のハンドルと連動しているので、コマパッキンが劣化や破損すると、ハンドルを締めても水が通る隙間が生まれるので、ポタポタとした水漏れが起きやすくなります。

水道パッキンの交換にかかる費用

水道のゴムパッキンを交換する費用は、自分で交換する場合と、プロの修理業者に依頼する際とでは異なってきます。

ここでは、水道の蛇口や水栓のゴムパッキンを交換する費用について、解説します。

■ゴムパッキンだけなら1,000円以内で完了する
自分で蛇口や水栓のゴムパッキンを交換するなら、ホームセンターなどでゴムパッキンを購入すれば済むので、1個所につき100円~200円で済みます。

ただ、10年近く経って1個所ゴムパッキンが破損した場合だと、既に他のパッキンも劣化しているので、ついでにすべてのゴムパッキンを交換した方がよいでしょう。

その際でも、費用は1,000円以内で完了します。

■蛇口や水栓を分解するウォーターポンププライヤーが必要
蛇口や水栓のゴムパッキンを交換するには、これらを分解する必要があります。

そして分解するには、ウォーターポンププライヤーと呼ばれる専用の工具が必要となります。

既に持っている場合は先の費用で済みますが、新たに購入するなら安くて1,500円ほど、少し高めで2,000円ほど工具の費用が必要となります。

■新しい蛇口や水栓を購入する必要がある場合
蛇口や水栓が古い場合、パッキンだけでなく本体の交換も必要になるケースがあります。

分解していくとよくわかりますが、ゴムパッキンの部分がサビによって欠損していると、ゴムパッキンを交換しても水漏れは直りません。また、ネジ部分がサビていると分解している際に、ネジ部分が壊れてしまい接合できないケースもあります。

いずれにしても蛇口や水栓の内部がサビている場合には、新品に交換することをおすすめします。

その際には、ハンドル式の蛇口なら2,000円ほどで購入が可能。レバー式の水栓であれば、メーカーにもよりますが、10,000円ほどで購入できます。

■ゴムパッキンを交換する手順(単水栓蛇口編)
ここで、単水栓蛇口タイプのゴムパッキンの、交換手順を解説しておきましょう。

この手順が確実に実行できるなら、先に解説した費用でゴムパッキンを交換することが可能となります。

1.水道の止水栓を閉める(止水栓がない場合は元栓を閉める)
2.ウォーターポンププライヤーでナットを緩めていく
3.ハンドルを取り外しゴムパッキンを取り出す
4.新しいゴムパッキンに交換する
5.分解した逆の手順にて、ウォーターポンププライヤーでナットを締める
6.止水栓を開けて水漏れしないか確認する

■ゴムパッキンを交換する手順(ハンドル混合水栓編)
今度は、ハンドル混合水栓タイプのゴムパッキンの交換手順です。
先の単水栓蛇口タイプよりも複雑になっているため、ご注意ください。

1.水道の止水栓を閉める(止水栓がない場合は元栓を閉める)
2.マイナスドライバーでハンドルキャップを取り外す
3.プラスドライバーでハンドル中央のネジを取り外す
4.混合水栓ハンドル自体を取り外す
5.ウォーターポンププライヤーでカバーナットを緩めて取り外す
6.カバーナットの内側部分とスピンドルの下部分のゴムパッキンを取り出す
7.新しいゴムパッキンと交換する
8.ウォーターポンププライヤーでカバーナットを取り付ける
9.混合水栓ハンドルを取り付ける
10.ハンドル中央のネジをプラスドライバーで締める
11.ハンドルキャップを中央にはめ込む
12.止水栓を開けて水漏れしないか確認する

水道パッキンの交換はプロの業者へ依頼するのもアリ

先に解説した手順を自分で行なえるなら、費用は安く済みます。しかし、取り付けの際に緩みや歪みが少しでもあると、水漏れは起こります。

そのため正確なゴムパッキンの取り付けと、蛇口や水栓の正確な組立直しが必要です。
もしも、自信がないならプロの修理業者に依頼しましょう。

部品や工具も購入して、自分で分解した挙句の果てに、水漏れが直らなければもったいないですよね。パッキンでなく本体のどこかに異常がある場合だと、素人にはお手上げです。

一旦、分解して取り付けができなくなると、水道を使うことができません。

さらに、止水栓がない場合だと水道の元栓を止めますから、お風呂もトイレも使用不可となってしまいます。そうならないためにも、DIYに自信のない方や初心者の方は、最初からプロの修理業者に依頼したほうが確実です。

まとめ

水道の蛇口や水栓のゴムパッキンは、自分で交換できれば材料代と工具の購入費を含めても、3,000円以内で済みます。

ウォーターポンププライヤーを持っていれば、1,000円ほどで修理ができてしまいます。

ただ、DIYに自信のない方は最初からプロの修理業者に依頼する方がよいでしょう。
時間が許せば、できるだけ複数社で見積りをとり、信頼できる業者を選ぶようにしてくださいね。

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