水のコラム
賃貸のお風呂の換気扇が臭い!掃除を頼む際の費用は誰が負担する?
「風呂場に入った瞬間に、なんだか変な臭いがする」という経験をしたことはありませんか。
窓のない風呂場や、ユニットバスには必ず換気扇が付いています。主な役割は、風呂場の湿気を外へ逃がすためです。しかし場合によってはこの換気扇が原因で、嫌な臭いがすることも。
そこでこの記事では、賃貸のお風呂の換気扇の臭いが気になるときの、費用などについて解説します。
お風呂の換気扇掃除の負担は誰がする?
お風呂の換気扇から嫌な臭いがするので掃除をしたいけれど、業者に頼んだ場合費用は誰が負担するのでしょうか。
とくに賃貸物件に取り付けられている換気扇の場合、オーナーもしくは管理会社が支払うべきと思っている方も少なくないはずです。
■賃貸物件のお風呂の換気扇掃除の費用は、自己負担
賃貸のお風呂の換気扇を掃除する場合、その費用はほとんどのケースで借主が負担することとなります。
例えば、入居時に設置してあったガスコンロで、火が付かないトラブルが起きたとしましょう。ガスショップに連絡して、修理してもらいます。その修理代は、利用者が支払うこととなります。
これと同じ理由で、換気扇も賃貸の設備の一部ですが、掃除の費用は利用者が負担するのが正解となります。
■入居後1ヶ月以内で故障していたら話は別となる
ただし、入居して1ヶ月以内に換気扇が故障したことが原因で、嫌な臭いがしていた場合は話は変わります。
新築の場合は、換気扇自体が不良品だった可能性が高いです。または、工事がきちんと行われていなかった可能性もあります。中古物件の場合は、退去後のクリーニングが徹底されていなかった可能性があります。
さらには、換気扇自体の経年劣化も考えられるでしょう。いずれにしても入居後間もない時期であれば、オーナーもしくは管理会社に相談すれば費用は負担してもらえるはずです。
■掃除ではなく故障の場合はまずは管理会社に相談しよう
風呂場の換気扇のメンテナンス不足によって、嫌な臭いが発生しているなら掃除をする必要があります。その掃除を業者に頼んだのであれば、その費用は自己負担となります。
しかし、換気扇自体が故障していたのなら、業者に頼む前にオーナーもしくは管理会社に相談しましょう。換気扇自体は、オーナーの所有物となります。
借主が勝手に交換したりすることは禁じられているので、手出しはできません。掃除と故障とでは、対応が異なることを覚えておいてくださいね。
自分で換気扇を掃除する方法
次に、自分で換気扇を掃除する手順を解説します。
■用意する道具
換気扇の掃除に用意する道具は、次の通りです。
・中性洗剤(お風呂用の洗剤が好ましい)
・スポンジ、ブラシ
・乾いたタオルなど
・脚立
天井の換気扇を外す必要があるので、脚立など足場を用意しておくことをおすすめします。バスタブに登って作業できないことはありませんが、足を滑らせる可能性が高いので、できるだけ脚立など足場を利用しましょう。
■掃除の手順
掃除の手順は以下のとおりです。
1:天井の換気扇のカバーを持って浮かせます
2:カバーに付いているバネを外します
3:換気扇のファンを外します(ファンが外れない時はそのまま拭き掃除します)
4:中性洗剤とスポンジなどで、カバーとファンの汚れを落とします
5:カバーとファンの水分を拭き取ります
6:ファンを取り付けて、カバーを戻します
掃除にかかる時間は、10分程度です。ただ、ファンにこびり付いた汚れが酷い場合は、それだけ時間がかかってしまいます。
スポンジで拭いただけでは落ちない汚れなら、キッチンペーパーに洗剤を染み込ませ、汚れ部分をパックします。約20分~30分そのまま放置した後に、スポンジで再度拭いてみてください。スルリと汚れが落ちるはずですよ。
換気扇の掃除は放置しない
自分で換気扇の掃除ができれば問題ないのですが、難しい方も多いでしょう。
実際、天井に向かって手を伸ばす必要があるので、四十肩の方や関節痛の方、腰の弱い方や高齢者の方など、さまざまな要因で掃除が困難な方もいると思います。
■換気扇に異常がある場合は必ず報告する
換気扇が故障した場合は、オーナーもしくは管理会社に相談することをお伝えしています。掃除の費用は自己負担となるので、自分で掃除するのがおすすめです。
しかし、自分で掃除できない方はオーナーもしくは管理会社に相談するべきなのです。自分で掃除できないし、業者に頼むと自己負担になるし、と言うことでそのまま放置するのはNGです。
■嫌な臭いは換気扇のモーターに原因があるかも知れない
換気扇からの嫌な臭いは、単なる掃除不足だけではないかも知れません。換気扇のモーターが焦げ付く臭いの可能性もあります。
換気扇に異常があるのに、そのまま放置してモーターから発火するなど大きなトラブルに発展した場合、入居者が責任を負う可能性もあるのです。
民法第400条では、”その引渡しが完了するまでは、その特定物を「善良なる管理者の注意義務」をもって保存しなければならない”と定められています。
換気扇に限らず、賃貸物件の設備に異常を発見した場合は、必ず報告する義務があることを覚えておきましょう。
まとめ
お風呂の換気扇から臭う場合は、まずは自分で掃除をしてみましょう。掃除自体は、そんなに難しいことではありません。
しかし自分で掃除ができない場合は、オーナーもしくは管理会社に「換気扇から変な臭いがするのですが……」と相談しましょう。そのまま、放置することはNGです。
また、換気扇が故障した場合も同様です。賃貸物件の借主は、なにかあれば必ずオーナーや管理会社に相談しなけらばならないことを知っておいてくださいね。
浜松のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「はままつ水道職人(浜松水道職人)」