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水のコラム

お湯出しっぱなしでガス止まる!_原因と対策法について解説

2023年01月30日 水回り

「お湯を出しっぱなしにしていたらガスが急に止まった」という経験をしたことのある方は多いでしょう。ガスが急に止まってしまうと生活に支障が出るため、このトラブルに遭遇したらまず間違いなく苦い思いをします。

実際、ガスが急に止まると慌ててしまいどうすれば良いか分からなくなりがちですが、正しく対処を行えばスムーズに問題解決が行えます。

そこでこの記事では、お湯を出しっぱなしにするとガスが止まってしまう原因とその対策法について解説していきます。

お湯を出しっぱなしにすると何が起こるのか

まずは、お湯を出しっぱなしにすると発生する事態について理解していきましょう。この事態の内容が分かってくると、ガスが急に止まってしまう原因についても理解できるようになります。そこでこのトピックでは、お湯を出しっぱなしにすると発生する事態を2つ紹介していきます。

安全装置が作動する
お湯を使い続けるとガスメーターの安全装置が起動してガスが止まります。ガスメーターの安全装置はガスが長時間にわたって使用され続けると起動する仕組みとなっています。

そのため、ガスの利用で生み出されるお湯が使われ続けると安全装置が作動するようになっているのです。なお、安全装置はガスを連続して30分から60分ほど使用すると機能し始めるため、この点に注意しておくとガスの急停止を避けられるでしょう。

なお、お湯の使い過ぎ以外にもコンロの閉め忘れなどでも安全装置は作動するため、この点についても留意しておきましょう。

お湯が出なくなる
お湯を使い続けて安全装置が作動したら全ての蛇口からお湯が出なくなります。ガスの供給が止まってしまうため、お湯を出しっぱなしにした蛇口以外にも影響が及んでしまうのです。

なお、全ての蛇口からお湯が出ないわけではなく、現在使用している蛇口からのみお湯が出ないときは安全装置がガスを停止させているわけではないと言えます。

この場合、蛇口や水道自体に問題があるケースが多いため、水回りの設備に不良がないかを調べてみると良いでしょう。

復旧作業のやり方

原因が分かったら次はガスの復旧作業について見ていきましょう。作業はやり方をしっかりと理解していれば簡単に実施できる内容であるため、しっかりとここで理解していくと良いです。

ガスメーターの設置場所を確認
まずはガスメーターの設置場所を確認しましょう。ガスメーターの場所は施設や住居の種類によって異なってきます。

例えば一戸建ての場合、点検員が作業に取り組みやすいように家の周りにガスメーターは設置されています。具体的には玄関や浴室の壁際などが設置場所として挙げられます。

また、マンションやアパートの場合は共用部に設置されているケースが大半です。具体的には玄関脇や共用廊下のメーターボックスの扉の中などが挙げられます。なお、アパートに関しては屋外に並べて設置される場合もあるため、覚えておくと良いでしょう。

ガス臭くないかを確認
ガスメーターの設置場所を探すのと同時に屋内がガス臭くないかをチェックしましょう。もし、ガス臭くなっている場合はガス漏れが発生している可能性が高いです。そして、実際にガス漏れの疑いがある場合はガス会社に速やかに連絡しましょう。

なおこの場合、ライターやマッチの使用は絶対にやめましょう。その他にも火を起こす可能性となりえる伝統や換気扇のスイッチも触らないようにしましょう。

ガス器具の器具栓を閉じる
ガス臭さを感じなかったら、次はガス器具の器具栓を閉じていきましょう。屋外にあるガス器具や長く使用していないガス栓もしっかりと閉めてガス漏れが起きない状態を作り出します。なお、このときはガスメーターのガス栓を閉めないようにしましょう。

復帰ボタンを押し込む
ここまでで解説した下準備が終わったら最後にガスメーターの復帰ボタンを押し込みます。そしてまず、ボタンを押すためにガスメーターの復帰ボタンキャップを左に回してキャップを外しましょう。

キャップを外したら復帰ボタンをしっかりと押し込み、安全装置の赤いランプが点灯したらゆっくりと手を離しましょう。ボタンが元に戻って点灯が点滅に変わったら復帰作業は終了です。

お湯出しっぱなしだといくらかかる?

ガスの復旧方法が分かってきたら、次に気になってくるのはお湯を出しっぱなしにしたときにかかるガス代です。

お湯をあまり出していれば気になりませんが、長時間にわたってお湯を流してしまうケースがほとんどであるため、気になる方は多いでしょう。
そこでこのトピックでは、お湯を出しっぱなしにしたときのガス代について解説します。

どれくらいでガスが止まるかで変化する
お湯を出しっぱなしにしたときに発生するガス代はガスの使用時間によって変化してきます。そして、一般的にお湯を1分出すとガス代は4.5~6円ほどかかると言われています。

そのため、イメージ通りではありますがお湯を出し続けた時間が長ければ長いほどガス代の費用は高額になっていきます。

しかし、お湯を30~60分使い続けると安全装置が作動してガスが止まるため、基本的にはお湯を出しっぱなしにしても360円ほどでガス代は収まると言えます。

水道代
なお、お湯を出しっぱなしにするとガス代だけではなく水道代も発生します。こちらもお湯や水を使えば使うほど費用は高額になるため、使用量が費用に大きく影響するでしょう。

ちなみに水道は1分あたり10L使用されると言われており、この場合の水道代は2円ほどになります。そのため、1時間使い続ければ120円ほど水道代が発生すると考えられます。

また、水道代はお湯が止まっても水が止まらない限り費用は発生し続けます。そのため、お湯の出しっぱなしに1日気づかなければ24時間分の水道代が計上されることになるでしょう。

ガス代
先ほども解説したようにガスは使用し続けると1時間ほどで止まるため、お湯を出しっぱなしにしても費用としては360円ほどになると言われています。

しかし、安全装置がうまく作動せず1時間以上お湯が流れ続けるケースは珍しくありません。そして、もし仮に10時間お湯を出しっぱなしにしていたら費用は3,600円にもなるため、楽観は禁物です。

その他の原因

基本的にはガスが急に止まる原因はガスの長時間にわたる使用によるものなのですが、その他の原因によって引き起こされる場合もあります。また、原因を複数理解していると不測の事態にも冷静に対応できます。

大量のガスを一気に使った
大量のガスを一気に使用すると安全装置が作動する場合があります。これは、一般的な量よりも多くのガスが使用されている場合に、メーターが「ガス漏れが発生している」と判断を下してしまうためです。

したがって、平時よりもガスの使用量が増えやすい季節の変わり目や大人数で集まるパーティーを行った際には安全装置が起動しやすくなるため、ガスが止まってしまうというトラブルに巻き込まれやすいです。

まとめ

ガスが急に止まると焦ってしまいますが、たいていは安全装置の作動が原因であるため、いざこのトラブルに直面してもあわてずに冷静に対処しましょう。

なお、ガスメーターの復旧作業はやり方を理解していたら5分もかからない作業です。そのため、この記事で紹介した内容をしっかりと覚えて、スムーズに作業を行えるように準備しておくと良いです。

また、ガスが急に止まった原因が分からない場合や個人での解決が難しそうな場合はすぐに業者へと依頼しましょう。

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