水のコラム
洗濯機の蛇口を開けっ放しにするとどうなる?水道代は高くなる?
「洗濯機の蛇口は、開けたままでも大丈夫!」そう思い込んではいませんか?
洗濯機の蛇口を開けたままにすると、突然不具合が起きた時には、大変な事態となってしまうかもしれません。水漏れは大きな被害を招きます。
リスクをしっかりと理解して、水漏れのトラブルが起きないよう注意していきましょう。また蛇口を開けたままにした時の水道代についてもお話しします。
併せて、洗濯機の給水の仕組みも確認しましょう。
洗濯機の蛇口を開けっ放しにすると…
洗濯機の蛇口を開けたままにしている方は意外と多いのではないでしょうか。
しかし蛇口を開けたままにすることは、水漏れなどのトラブルにつながる可能性があります。起こり得るリスクについてお伝えします。
■給水ホースが外れた時に水漏れが起こる
水漏れは大きな被害につながります。
床下に浸水し階下に被害を及ぼしてしまうと大変なことになります。蛇口を開けたままにしておく最大のリスクは水漏れです。思わぬ影響を受け、給水ホースが外れた場合には水漏れが起きてしまうでしょう。
蛇口と給水ホースが外れた場合だけでなく、洗濯機本体と給水ホースが外れた場合も水漏れする可能性があります。給水ホースが外れた時に作動するオートストッパーを取り付けている方も多いでしょう。
しかしオートストッパーが機能するのは、蛇口と給水ホースが外れた場合だけであることを覚えておかなければなりません。蛇口を閉めておくことは、水漏れを防ぐためにはとても有効なことです。
■故障の原因になる
蛇口を開けたままにすると、パッキンが劣化しやすくなります。原因は水圧です。
蛇口が開いたままだと給水ホースとの接続部分には常に水圧がかかってしまうのです。パッキンは劣化すると硬くなってしまうため、役割を果たせず接続部分から水漏れするようになってしまうのです。
■給水栓やジョイントが破損する
蛇口が開いたままだと、給水ホースだけでなく、給水栓やジョイントにも水圧がかかった状態となります。
水圧がかかることは、劣化を進めることや、故障を引き起こすことにもなり得ます。
洗濯機や蛇口の寿命を縮めることにもつながるので、蛇口は毎回閉めることがとても大切です。
洗濯機の蛇口を開けっ放しにすると水道代は高くなる?
洗濯機の蛇口を開けたままにしても、水道代は高くならないのでしょうか?
確かに、常に水が流れているようには見えませんが、どのような仕組みになっているのでしょう。
まずは水道代についてお伝えすると、洗濯機の蛇口を開けたままにしていても、水道代が高くなることはありません。
その理由は、ソレノイドバルブと呼ばれる電磁弁にあります。ソレノイドバルブとは、自動で開閉する電磁弁のことで、水の給水も止水もコントロールしてくれる役割をしています。
洗濯機でいえば、スタートボタンが押されると弁を開き給水を始め、水量が規定位置に達すると自動で弁を閉じ給水を止める、という仕組みになっているのです。
この仕組みがあるからこそ、洗濯機を使用していない時は、弁が閉じられていて水は遮断されている状態を維持できます。よって水道代が高くならずに済むのです。
しかし気をつけなければならない点があります。通常は蛇口が開いていても洗濯機を使用していなければ、水が出て来ることはありません。
ただソレノイドバルブにトラブルが生じてしまったら、水漏れが起こる可能性はあります。故障や破損によって、水の遮断ができなくなることもあり得るからです。
不在中にトラブルが発生して水が出続けてしまったら、床下浸水や、階下へ被害が及ぶこともあるでしょう。水道代だけでなく、被害が及んだ箇所のメンテナンス代や、万が一階下の人に損害を与えてしまったら、高額の費用がかかるかもしれません。
蛇口は使用しないときは、必ず閉めるようにしましょう。防げるトラブルは未然に防ぐこと、それはとても大切なことです。
洗濯機周りのトラブルを防ぐには?
トラブルはできれば起こらないでほしい、と誰もが思うことでしょう。
ちょっとした心がけひとつでもトラブルを防ぐことに役立ちます。
■使わない時は蛇口を閉める
蛇口を開けたままにしておくことはリスクを伴います。
水圧をかけ続けることで劣化を早めることにもなりますが、給水ホースが外れてしまったら、水が流れ続けて水浸しになることもあり得るでしょう。
不在時に水漏れが起きたら大変なことになります。洗濯機を使い終わったら、蛇口は必ず閉めるように気をつけましょう。
■こまめな掃除を心がける
洗濯機回りのトラブルにつまりがあります。
つまりを防ぐにこまめな掃除は欠かすことができません。洗濯機の回りを始め、内部や排水口など溜まった汚れやゴミはこまめに取り除きましょう。
フィルターや本体ドアのパッキンなどもこまめに掃除し、劣化が見られれば早めに交換することが大切です。
こまめな掃除はつまりや水漏れ、さまざまなトラブルの予防にもなります。
■ストッパー(緊急止水弁)付水栓への交換
予期せぬ事態に備えて、ストッパー(緊急止水弁)付水栓に交換することも、ひとつの方法です。
蛇口から給水ホースが外れた時に、自動で水が止まるので付いていると安心です。
■適正な容量を守る
洗う洗濯物は適正量を守りましょう。
詰め込み過ぎることは水漏れにもつながるので注意が必要です。
また洗剤も適正量を守って使いましょう。洗剤をたくさん使用したからといって、そのぶんキレイになるわけではありません。
また泡立ちやすい洗剤を大量に使用すると排水口から溢れてしまうことがあるので、注意してください。
■防水パンの設置
とくに集合住宅にお住まいの方は、万が一の水漏れに備えて防水パンを設置しておくことをおすすめします。被害の拡大を防げるので、安心にもつながります。
■就寝時や外出の時は使用を控える
トラブルが起きた時に、対処が遅れると被害が拡大してしまいます。水漏れなどは長時間気づかないと、事態が悪化する可能性が高いといえます。
目が届かない時の使用は控えるようにしましょう。
洗濯機の蛇口トラブルは業者に依頼しよう!
洗濯機の蛇口を開けっ放しにして水漏れを起こしてしまったら、早急に業者に依頼することが大切です。自分で何とかしようとしても、対処は難しくさらに悪化させてしまう可能性があります。また、被害は目に見えない所でも起きている場合があります。
もし蛇口をきちんと閉めていたのに、水漏れが起きた場合には、蛇口や給水ホース以外の原因も疑われます。洗濯機本体や給水ホースなどを点検してもらいましょう。
そのまま洗濯機を使い続けても支障はないか、交換すべき部品はないか、ひとつずつ確認することが、安心にもつながります。水回りのトラブルは被害も大きくなりやすいため、適格な対処が重要です。業者に依頼することで、自分では気づけない不具合を見つけてもらい、最善のアドバイスが聞けることはとても大きなメリットといえるでしょう。
確実な対処や修理は安全に洗濯機を使っていくためには不可欠です。被害を最小限に抑え、早い改善を目指すためには、素早く判断することが大切です。
まとめ
今回は洗濯機の蛇口について、適切な使用方法をご紹介しました。
洗面台やキッチンの蛇口は開いていると気になるのに、洗濯機の蛇口は開けっ放し…これには恐らく、ソレノイドバルブの働きが関係しているのでしょう。
洗濯機を使用していない時は、水が出ていないためさほど気にならない、といったところでしょうか。しかし、蛇口を開けっ放しにすることは、リスクともなります。
トラブルにならないためにも、洗濯機を使い終わったら、きっちり閉める習慣をつけましょう。洗濯機の使い方についても、一度見直してみるといいのかもしれません。水漏れは起こってしまうと後片付けも一苦労です。そうしたことが起きないよう、蛇口はしっかり閉めましょう。
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