水のコラム
シャワーヘッドの残留水の原因は?対処法も解説!
入浴終了後シャワーからポタポタと長い時間水が出ていて気になったことはありませんか?通常はシャワーヘッド内の溜まった水が出ているだけなのですぐに治ります。ずっと水漏れが続く状態の場合、シャワーや水栓が故障している可能性があります。
水漏れの中でも問題視しなければいけないものとそうでないものに分けられます。そのまま放置せず、症状に合わせた対策を取りましょう。
シャワーヘッドの残留水とは
シャワーヘッド内に残っている水のことを「残留水」といいます。シャワーの水は表面張力といって分子が最小の面積でお互いを内側へ引っ張りあっているため外へは出ず、ヘッド内で保たれています。
●長期間使用すること
●入浴ドアの開け閉め
これらの要因により、空気の出し入れが行われて気圧変化が起こり、内側に引っ張っていた力が弱まり、水が外へ押し出されてしまいます。残留水はシャワーヘッド上で起きていることなので異常ではなく、心配しなくてよい状態です。
シャワーヘッドの残留水の対処法
この方法はシャワーヘッドによる残留水からの水漏れ限定の方法です。違う理由で水漏れしている場合は、効果がないので状態に合わせた対処方法を行うようにしてください。
使用後は振って水を出す
シャワー後はヘッド内に水が溜まっている状態です。1つ目に紹介する方法は、振って物理的に中の水を出しきって残留水を無くす対処法になります。
シャワーヘッドから水が出なくなるまで振り続けます。振る際は広いところを確保し、シャワーヘッドをぶつけないように注意しましょう。ヘッドをぶつけてしまうと破損の可能性が上がり違う要因で水漏れが起きてしまいます。
●1分ほど振っても水漏れが止まる様子がない
●ヘッドを上に向けても水が溢れ出てくる
この場合はシャワーヘッドの残留水が原因ではなく、違う部分の故障による可能性が考えられます。
シャワーを寝かせた状態でハンガーにかける
シャワーハンガーに斜めになるようにかけて重力で残留水を落とす方法も効果的です。通常シャワーは地面に対して垂直にハンガーへかけますが、斜めに寝かせる角度でシャワーハンガーにかけるだけの簡単な方法です。
さらに効果的な方法として、シャワーヘッドを振って残留水を減らした状態で斜めにかけると残っていた水滴が落ち切るのでおすすめです。
残留水が止まらない場合
●ヘッドを振ってヘッド内の水を抜く
●シャワーハンガーに寝かせた状態でかけて重力で水を落とす
上記の方法を用いると30秒〜1分程度の時間でシャワーヘッド内に残留水がなくなります。それでも水滴が止まらなければシャワーヘッドではなく、他の部分での水漏れの可能性が考えられます。
シャワーは水に頻繁に触れているため劣化しやすく、部品や構造も細かいためどこから水漏れが起こっているのか原因を追求する必要があります。
残留水の原因
残留水の原因として考えられるのが大きく分けて4つあります。
●シャワーヘッド
●シャワーホース
●つなぎパーツや部品
●水栓
どこから出ている水滴なのかよく観察して原因特定を行い、原因に沿った対応をしていきましょう。
シャワーヘッドの故障
シャワーヘッド自体にヒビや割れ、形態異常などがあれば、表面張力が保てずに破損した部分から水漏れしてしまいます。
●シャワーヘッドを床に落としてしまった
●シャワーヘッドを振って水を抜いている際に壁や浴槽にぶつけてしまった
この際に破損はないか確認して破損の早期発見に努めましょう。また掃除の際に点検など習慣をつけることもおすすめです。
パッキンの劣化
シャワーヘッドとシャワーホースはプラスチックや金属から作られています。素材が違うものを組み合わせる際に必要なのがゴム素材でできたパッキンです。
パッキンは違う部品同士を組み立てて生じる小さな隙間を埋められます。パッキンはゴムでできているため10年ほどで劣化してしまいます。
劣化していると機能を果たせず、部品の間に空間ができてしまうので水漏れの原因になります。パッキンの劣化が原因の場合、新しいものに交換するだけで水漏れは治ります。
水栓の劣化
シャワーヘッドやホースが原因でない場合、蛇口など水栓の可能性もあります。水栓はハンドルタイプとサーモスタットタイプと分かれていて、それぞれ部品が大きく異なります。
水栓からの水漏れは水栓内にあるパッキンの劣化やナットの緩みなどが考えられます。水を出す元である水栓の劣化から水漏れをする可能性は十分ありえるのでよく観察しましょう。
故障別の対処法
水漏れの原因はたくさんあり、1つ1つ対応方法が異なります。原因を理解して対処しなければ、別の部分が破損してしまうことがあるので原因とその対応について事前に知っておきましょう。
シャワーヘッドの故障の場合
シャワーヘッドの故障と特定できているのであれば古いヘッドを回しとって回収し、新しいヘッドを購入して交換するだけです。
●ヘッドだけ交換できるもの
●ヘッドとホースどちらも交換しなければいけないもの
家のシャワータイプに合わせて新しいヘッドを購入することが大切です。シャワーホースと合うものを見つけたりシャワーヘッドの型番を確認しておけばスムーズに購入できます。交換が終わった後は、一度水を流して水漏れしないか確認しましょう。
パッキンの場合
パッキンには隙間なく部品と部品をつなぎ合わせる役割があり、シャワーヘッドとホースの間や水栓内にあります。パッキンの劣化による水漏れの場合、パッキンを新しいものに交換するだけで水漏れは治ります。
パッキン自体はホームセンターで販売されていますがサイズもそれぞれなので、自宅にあるパッキンを外して持っていくと確実に合うパッキンの購入が可能です。交換後は必ず確認作業として水を流して問題なく交換できているかを確認してください。
水栓の場合
水栓が原因の場合は、まずどちらの水栓のタイプなのか確認しましょう。ハンドルタイプとサーモスタットタイプがあり、種類によって工程が変わります。
ドライバーやモンキーレンチを用いて解体を進めていくと、パッキンやナットがあるのでパッキンであれば劣化の有無、ナットであれば緩みがないか確認し対応しましょう。
この作業は素人では難しいので無理に行わずに業者へ頼むことをおすすめします。業者が来るまでに止水栓は止めて、できることをしておきましょう。
修理する時は止栓を止める
水漏れをしている場合は、原因が何であっても最初は止水栓を止めましょう。修理作業中に水が漏れてしまい、作業の妨げになる可能性があります。
止水栓にもたくさんのタイプがあり、マイナスドライバーを用いるものやハンドルで栓を閉めるタイプもあるので確認しておきましょう。止水栓を止める重要なポイントは、止水栓を回した回数をメモして把握しておくことです。
水の供給量を栓の回転数で調整しているため、止水栓の回転数を把握しておく必要があるからです。修理後問題なくシャワーを使用するために、止水栓を一度止める際には回転数を把握しておきましょう。
自分で解決できない時は業者に依頼する
自分で修理するのに自信がない方は業者に依頼しましょう。特に水栓の修理は難しく、一般の方では解体はできても組み立ては難しいと感じる人もいます。
無理に触ると修理のはずが破損につながることもあるため、自身で修理を行う際には知識が必要です。業者なら安心して任せられます。水漏れの原因を把握できており、費用が気になる方は新しいパッキンやパーツを購入しておくと費用が安くなるのでおすすめです。
まとめ
シャワーを使用した後の水滴はシャワーヘッド内の残留水の可能性もありますが、どこかの故障を表すサインかもしれません。
●掃除の際に観察をしてシャワーヘッドから水栓まで破損がないか
●シャワーヘッドやパッキンはどの型番を使用しているか
●止水栓はどのタイプか、止める際には何回転しなければいけないのか
これらを事前に把握、観察していると破損した際にスムーズに対応できます。シャワーは私たちの生活になくてはならないものなので、長く使えるように大事に取り扱っていきましょう。
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