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水のコラム

「ステハジ」の日(6月8日)に学ぶ|使い捨て生活を見直すSDGsへの第一歩【水道職人:プロ】

2025年05月30日 その他

コンビニでペットボトルのお茶を買って、飲み終わったらポイ。
そんな「使い捨て」の生活、当たり前になっていませんか?

6月8日は「ステハジ」の日という記念日です。
「ステハジ」とは「使い捨ては、恥ずかしい」という意味で、私たちの便利すぎる生活を少し見直してみようという意味を込めて制定されました。

「自分一人、何かしても変わらない」と思ってしまいがちですが、実は毎日のちょっとした心がけが積み重なることで、大きな変化を生み出すこともあります。
この記事では、「ステハジ」の日をきっかけに、無理なく続けられる環境配慮の方法についてご紹介します。
難しいことは一切なし!今日からすぐに始められることばかりですのでぜひご一読ください。。

「ステハジ」の日って何?

「ステハジ」の日は、大阪の株式会社OSGコーポレーションが2022年に制定した記念日です。
6月8日という日付は、「ロス(6)は恥(8)」という語呂合わせから決められました。
ちょっと強引さも感じますが、シンプルで覚えやすいですよね。

この会社は浄水器などを作っているメーカーで、若い社員さんが「SDGsバッジをつけた人がペットボトルを捨てているのを見て、おかしいと感じた」ことをきっかけにプロジェクトが始まったんだとか。
「ステハジ」プロジェクトでは、Everyone(誰でも)、Everyday(毎日)、Everywhere(どこでも)をキーワードに、日常生活の中で実践できる環境配慮を提案しています。

特別なことをしなくても始められるのがポイント。
現在では280の企業や自治体がこのプロジェクトに参加しており、大阪・関西万博におけるSDGsの取り組みとしても注目されています。

使い捨てが引き起こす問題

便利な使い捨て商品ですが、大量に使われることで様々な環境問題を引き起こしています。

海にあふれるプラスチック

毎年800万トンものプラスチックゴミが海に流れ込んでおり、このままでは2050年には海にいる魚の重量をプラスチックゴミが上回ってしまうという予測もあるほど。

プラスチックは分解に数百年かかるため、一度海に流れ出ると長期間残り続けます。
細菌では、海の生き物が誤って食べたり、細かく砕けた「マイクロプラスチック」が魚の体内に蓄積され、それを人間が食べることで体内に取り込んでしまうといった可能性を指摘する声もあります。

日本では年間234億本ものペットボトルが生産されています。
「ステハジ」プロジェクトでは、マイボトルの活用でペットボトルを50億本減らすことを目標にしています。

もったいない食品ロス

日本では年間約570万トンもの食品ロスが発生しており、これは国民一人あたり毎日お茶碗一杯分の食べ物を捨てている計算になります。
食品ロスの約半分は家庭から出ており、「作りすぎて食べきれなかった」「賞味期限が切れた」などが主な原因。

食べ物を作るためには水や電気などのエネルギーが必要なので、捨ててしまうことでこれらもすべて無駄になってしまいます。

今日から始められること

環境問題と聞くと難しそうですが、毎日の生活の中でできることはたくさんあります。
無理をせず、できることから始めてみましょう。

毎日の暮らしでできる工夫

買い物ではエコバッグを持参して、本当に必要なものだけを購入することが大切。
食材を買うときは冷蔵庫の中身を確認してから出かけ、消費期限の近い商品を積極的に選ぶ「てまえどり」も効果的です。

マイボトルを持ち歩く習慣も簡単に始められますよね。
最初は忘れがちになったり、洗うのが面倒になったりしますが、帰ってきたらすぐに翌日の準備をするなど、続けやすい方法を見つけてみてください。

水回りでの賢い節約術

水回りでも、ちょっとした工夫で環境にやさしい生活ができます。
お風呂では、シャワーの時間を短くしたり、体を洗っている間は水を止めたりするだけでもかなりの節水量になるものです。
もちろん洗面所でも、歯磨きの間水を出しっぱなしにせず、コップに汲んでうがいをする習慣を。

また、古くなった蛇口や配管からの水漏れは、知らないうちに大量の水を無駄にしてしまいます。
定期的な点検で、水漏れや配管トラブルを早期発見することも環境配慮の一つと言えるでしょう。

小さな変化が大きな力に

「自分一人が頑張っても意味がない」と思いがちな活動ですが、小さな行動の積み重ねはやがて大きな変化を生み出します。
「ステハジ」プロジェクトも、最初は一つの会社の小さな取り組みから始まりました。

もちろん完璧を目指す必要は全くありません。大切なのは、継続することです。

6月8日の「ステハジ」の日をきっかけに、使い捨て中心の生活を少しずつ見直してみてください。
環境に配慮した暮らしは、実は家計にもやさしく、身体にとって健康的でもあります。

本当に必要なものだけに囲まれた心地よい生活ができるように、「ステハジ」な暮らしをあなたも始めてみませんか。

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